「かぼちゃ転がし」

作者 夷也荊

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★★★ Excellent!!!

潮の満ち引きを思わせる少年たちの名。
彼等のあいだに挟まれる少女の名は栞。
少年の手から譲られた「種付きのかぼちゃ」を食したことで、栞に神秘現象が起こります。
かぼちゃを漢字で表記した時に「南瓜」であること、それが割れること、その種が布石となって、神話のようなラストシーンに繋がっていくさまは圧巻です。

タイトルを拝見しました時には、季節外れのハロウィンのような「お祭り騒ぎ」を想像しましたが、そうではなくて、しんしんと降る雪の如く心に降り積もる、しかし静かなだけではないインパクトを残す文芸作品でした。
不思議な奇跡を見届けてください。

★★★ Excellent!!!

えげつないほどのセンスが詰まった短編です。
長くないのに、体感で文庫本一冊読んだくらいの充実感。

とにかく先を予想させません。
展開が二転三転どころではないんですが、どの転換点においても、圧倒的な筆力で一気に引き込まれていきます。

結末は絶対に予想しきれません(と思います)。
そしてその結末は……どう感じるかきっと十人十色。
記憶に爪痕を残していく物語です。

★★★ Excellent!!!

 神社のお祭りに出かけた時に遭遇した、彼氏と同じ顔を待つ男に「かぼちゃ転がし」に参加することを約束させられた主人公。

 果たして彼は一体何者なのか?
 何故かぼちゃ転がしなのか?

 もしかすると、あなたのお住まいの地域にある奇習にも、この物語のような神秘的なお話が眠っているのかもしれません。