カクヨム運営です。
カクヨム上に公開された「カクヨムオンリー」作品の中から、KADOKAWAの現役編集者+カクヨム編集部+カクヨム運営による選りすぐりのオススメを紹介するピックアップ企画、第2回です。
前回は【異世界ファンタジー】、【歴史・時代・伝奇】、【エッセイ・ノンフィクション】、【詩・童話・その他】ジャンルの作品を紹介しました。
そして本日の紹介ジャンルは……【恋愛】、【ラブコメ】、【ホラー】、【ミステリー】!
レビューから気になる作品が見つかった方は、ぜひ本編もどうぞ!
年末年始、長期休暇のお供にでもお読みいただければと思います。
編集者がオススメするカクヨム作品集!
第1回:【異世界ファンタジー】、【歴史・時代・伝奇】、【エッセイ・ノンフィクション】、【詩・童話・その他】ジャンル
第2回:【恋愛】、【ラブコメ】、【ホラー】、【ミステリー】ジャンル
第3回:【SF】、【現代ドラマ】、【現代ファンタジー】ジャンル
番外編:
【恋愛】
心のこもった手作り弁当を商う、人界と異界の狭間のお店 ーーカドカワBOOKS編集A
◆化物にも評判の弁当屋 著:こまち たなだ
[レビュー] 祖母の跡を継いだ女の子が頑張る弁当屋に、やってくる客は幽霊に猫、そして"神様"で――。心の機微を繊細に描いた、ほっこり人情ものかと思いきや、時折人と相容れぬ異形の部分がちらっと覗いてひやりとする。これぞ妖怪モノの醍醐味! 人ならぬ許嫁を持つ少女の行く末はどうなるのか、目が離せない。それはさておき、出汁が香る肉じゃがや、おかかたっぷりののり弁当がすっっっごく美味しそう!!
【ラブコメ】
野山さんの行動が気になって、夜も眠れません。 ーー編集H
◆隣の物置小屋の少女が気になってしょうがない件 著:ちくわ未満
[レビュー] 継ぎ接ぎだらけの制服を着ている、物置小屋に住んでいる、等々謎の行動が多い野山さん。読めば読むほど野山さんのことが気になって仕方がありません。私も主人公くんと一緒に野山さんを見守りたいです。 次に来るのは貧乏系ヒロイン!?
タイトルが素晴らしい! ーーカクヨム運営 M.M
◆部長、服を透視したいので、ご承認の程よろしくお願い致します 著:六畳のえる
[レビュー] 「魔法が使えるとしたら、どんな願いを叶えますか?」 その答えを考えてから、本作を読んで下さい。 男性向けのラブコメ作品ですが、女性が読んでも楽しめます。
勇者(女子)の婚活が今始まる! ーーカクヨム運営 T.K
◆魔王よ、あたしをお嫁さんにしなさい! 著:風嵐むげん
[レビュー] 人生設計って大事! 卒業したら〜。いい会社入って〜。イケメン(大金持ちね!)と出会って〜。結婚して〜。退職して〜。 …現代の女の子だったらこんな感じかな?(←筆者の勝手な思い込み)実現したら最高だよね! ファンタジー世界の女子(勇者)だってそれは同じ!でもさ、人生計画通りにはいかないことってあるよね。 例えばこのお話の主人公の場合は…出会った相手がなんと魔王様だったんだって! …そんなテンションのお話です。(ガールズトーク多め)
破天荒な展開と愛すべきキャラクター達がイイ! ーーカクヨム運営M.Y
◆姉の中二病喫茶が潰れそう 著:岩澤豆樹
[レビュー] ストーリーも面白いのだが、主人公の特殊能力(?)が些細なことに見えてしまうほど、魅力あふれるキャラクター達が登場する。「リアルにはこんな人絶対いないでしょ!」と突っ込みたくなるほどの濃いキャラだが、とてもいきいきと描かれていて、身近にいるような気になってきてしまう。とにかく楽しい作品です。
【ホラー】
ゾクゾクするキャッチと導入! ーーカクヨム運営 I
◆ブラックホール・ブラックアウト 著:神谷ぺこ
[レビュー] 「最初の1体」は、2016年6月、ブラジル北東部マナウスに現れた。このキャッチが秀逸で、「何が起きるのか」と心揺さぶられます。そして、次々と世界各地で起きる事件。ブラジル・ベネズエラ….そして思わぬところにも表れる。徐々にその輪郭が見え始めたところで、10月から連載が止まっている。再開を心待ちにしている一読み手として応援の意味を込めて推薦しました。
もしも突然コンビニが異世界ソリッドシチュエーションの舞台になったら ーーカクヨム運営 W
◆無限コンビニ・デスゲーム 著:近藤サトル
[レビュー] 平凡な高校生が異世界化したコンビニに閉鎖され、デスゲームへ強制参加。「プロデューサー」と呼ばれるちょいグロ怪物と戦いながらクリアを目指すお話。異世界コンビニの商品を武器にするのですが、そうやって使うのっ!?という意外性が楽しいです。さらに作中では「カクヨム」がストーリー進行の鍵として登場します。カクヨム運営としてもオオッ!となりまして、一気に読んでしまいました。コンビニとカクヨムが好きなあなたにおすすめです!
【ミステリー】
謎を一刀両断する自由な思考 ーー編集G
◆よくある兄妹-ふたご-の思考実験-thought experiment- 著:織田崇滉
[レビュー] 物騒な事件にばんばん出くわす妹・泪、警察に務める叔母さん、納得しやすい心理学を披露してくれる精神科医のお母さん。そんなよくある事件と、よくある解答をずばんと一蹴して、事件の真相は示してくれるのはクールな兄・涙の思考実験! もやもやがスカッと晴れるような爽快感は病みつきです。一つの事件につき4話構成の短さの中に、家族愛やゾッとする人間像を端的に描かれ読み応えもあって、ついつい読み続けてしまいます。
「死者が見える」「廃墟ホテル」このキーワードでおかわりができる人へ―― ーーカクヨム編集K
◆夕闇探偵事件簿 〜懐古ホテル〜 著:櫻井彰斗
[レビュー] 廃墟寸前のホテルという舞台、死者が何気なく出てくる冒頭、密室で起きた傷害事件――これだけである種のミステリー好きはおいしくご飯が食べられる。加えて、昔モデルをしていた女子高生の晶生と、俳優の沐生が実は義兄妹で、なにか過去にあったようで――という設定が加わると、おかわりが何杯食べられることか……! 事件の謎とキャラクターの謎が絡み合い、物語の強力な推進力になっている。本格派にはやや肩すかしな部分もありますが、話数が進むにつれ構成が洗練されていき、周囲のキャラクターの魅力も増していく。おすすめの一作!