概要
「晶生、どれが生きた人間だ――?」
映画ロケ中の廃墟寸前のホテルで、女子高生の晶生(あきお)は男前の詐欺師の霊と出会った。
遠藤と名乗るその霊は、晶生に、今から此処で人が死ぬ、と告げる。
予言通り、二階で刺されていた女は死んではいなかったが、何故か、全身、生クリームまみれだった。
晶生は、俳優、沐生(あらき)と共にそれを見つけたのだが。
沐生は実は、霊と人間の区別がつかない、ちょっと困った男だった――。
遠藤と名乗るその霊は、晶生に、今から此処で人が死ぬ、と告げる。
予言通り、二階で刺されていた女は死んではいなかったが、何故か、全身、生クリームまみれだった。
晶生は、俳優、沐生(あらき)と共にそれを見つけたのだが。
沐生は実は、霊と人間の区別がつかない、ちょっと困った男だった――。
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- ★★★ Excellent!!!「死者が見える」「廃墟ホテル」このキーワードでおかわりができる人へ
廃墟寸前のホテルという舞台、死者が何気なく出てくる冒頭、密室で起きた傷害事件――
これだけである種のミステリー好きはおいしくご飯が食べられる。
加えて、昔モデルをしていた女子高生の晶生と、俳優の沐生が実は義兄妹で、なにか過去にあったようで――
という設定が加わると、おかわりが何杯食べられることか……!
事件の謎とキャラクターの謎が絡み合い、物語の強力な推進力になっている。
本格派にはやや肩すかしな部分もありますが、話数が進むにつれ構成が洗練されていき、周囲のキャラクターの魅力も増していく。
おすすめの一作!
(編集者ピックアップ/文=カクヨム編集K)