概要
何もない。何もしないけど恥ずかしい青春。
「幽霊ではないと思います」
「でも、生きてる人ではないんでしょ」
「それはそうです」
「なら幽霊だ」
「そうではないと思います」
「なぜ」
「死んでみたらわかります」
「死んでみたら何がわかるんですか」
「私が幽霊ではないということです」
「それはどうしてですか」
そう尋ねると、一瞬の静寂があってから、耳に高くかすれた声が入ってきた。
「宇宙人は自分のこと宇宙人とは思わないでしょう」
——そんな女幽霊と男子中学生が放課後の理科室で交流する話。
「でも、生きてる人ではないんでしょ」
「それはそうです」
「なら幽霊だ」
「そうではないと思います」
「なぜ」
「死んでみたらわかります」
「死んでみたら何がわかるんですか」
「私が幽霊ではないということです」
「それはどうしてですか」
そう尋ねると、一瞬の静寂があってから、耳に高くかすれた声が入ってきた。
「宇宙人は自分のこと宇宙人とは思わないでしょう」
——そんな女幽霊と男子中学生が放課後の理科室で交流する話。
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