概要
生あるかぎり愛せよ、お前の名は残らない
西暦1100年代の中国西部――。
大黎国の東部に暮らす少女・蘭児は、飢饉で食い詰めた親に売られてしまう。本来は妓(娼妓)になるはずが仲介人の雷の機転により、都で限定奉公人である丁となる。しかし、組合のミスで女ではなく男で登録されてしまった。
市場に出た後、蘭児は「李家の若さま」と呼ばれる元皇族の李子鳴に買われる。李子鳴は蘭児に一目惚れしたが、男を愛するのは抵抗があった。李子鳴は廃嫡された皇太子・黎正鵠が幽閉されている女人禁制の円華宮へ連れて行き、そこに蘭児を置き去りにする。
蘭児は正鵠に拾われ、廃嫡殿下の御膳番(毒見役)となり、女であることを隠して暮らし始める。正鵠は政敵・珂家が盛った毒の後遺症で不自由な身体になってしまったが、手話や読唇で意志を疎通し、賢く凛然と生きていた。蘭児は正鵠の傍で
大黎国の東部に暮らす少女・蘭児は、飢饉で食い詰めた親に売られてしまう。本来は妓(娼妓)になるはずが仲介人の雷の機転により、都で限定奉公人である丁となる。しかし、組合のミスで女ではなく男で登録されてしまった。
市場に出た後、蘭児は「李家の若さま」と呼ばれる元皇族の李子鳴に買われる。李子鳴は蘭児に一目惚れしたが、男を愛するのは抵抗があった。李子鳴は廃嫡された皇太子・黎正鵠が幽閉されている女人禁制の円華宮へ連れて行き、そこに蘭児を置き去りにする。
蘭児は正鵠に拾われ、廃嫡殿下の御膳番(毒見役)となり、女であることを隠して暮らし始める。正鵠は政敵・珂家が盛った毒の後遺症で不自由な身体になってしまったが、手話や読唇で意志を疎通し、賢く凛然と生きていた。蘭児は正鵠の傍で
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