旅行最終日
第27話 チェックアウト
目を覚ますと、時間は7時になっていた。
昨日は海で遊んだり、空さんと盛り上がったけど、遊び疲れて良く寝たな。
空さんもまだ寝ているけど、しばらくベッドでゴロゴロする。
「ん……文乃ちゃん……おはよう……」
「おはようございます」
空さんも目を覚ましたけど、空さんもしばらくベッドでゴロゴロしてからベッドからでる。
「んー、良く寝たけど……いいベッドだとよく眠れるね~」
「ですよね。気持ちよく眠れました」
「それに、温泉もあるしね。さて、今日も一緒に温泉にはいろうね~」
「もちろんです!」
今日も空さんと朝から温泉に入る。
今日は少し雲が出ていて、雨が降りそうな感じがする。
「今日は雨が降りそうですね」
「そんな感じだね」
「でも、昨日は天気が良かったので海で遊べてよかったです」
「島の海で遊べるなんて、贅沢だったね~」
「また来たいですが、来年は受験なので遊んでる暇はなさそうです」
来年は受験なので夏は遊んでいる暇はなさそう。
だから、温海も親にねだったんだけどね。
「でも、受験が終われば楽しい事がまってるからね~」
「空さんは大学に行ったのですか?」
「もちろん、行ったよ。デビューは大学の時だったけどね~」
「そうなですね」
「そうだよ。ちゃんと卒業はしてるし、就職もしてるよ~」
「してるって事は、今も会社員とかなんですか?」
「正確に言うと、自営業だから家の手伝い。一応、社員員ってことなってはいるけど
実際になにもしてないけどね~」
「そうなんですね」
「と言っても、居酒屋なんだけどね~」
「ああ、そういうことですか」
自営業というので、小さい会社をしているかと思ったら居酒屋さんだったんだ。
「でも、居酒屋さんは年末年始やお盆はいそがしいんじゃないんですか?」
「そんなことないよ。場所がら年末は少し営業するけど、年始は1週間ぐらい休んだりするし、お盆もやすんだりするよ~」
「そうなんですね」
「それに、お店をやってるから就職をしなくても、漫画を描けてるっいうのもあるけどね~」
「なるほど」
「忙し時はお見せに出るし、お酒の仕入れも手伝うしね~」
「だからお酒が好きなんですか?」
「お酒が好きなのは元からかな。うちの家族はお兄ちゃん以外は大酒のみだからね。
お父さんは肝臓を悪くしたけど、お兄ちゃんが店を継いだから良かったよ~」
空さんにはお兄さんがいたんだ。
そして、お店も継いだというので、お店も続いているから良かった。
「お店を継いだのはいいけど、常連さんが多いから味を守るのは大変みたい。
以前からお店を手伝って、料理修行も少ししてはいるけどね~」
「なるほど、お店も大変ですね」
「そうだよ。だから、わたしも漫画で暮らせるようにがんばるし、文乃ちゃんって言うファンがいるからね~」
空さんはそう言うと、わたしに抱きついて来たど相変わらず胸の感触がすごい。
「空さんのために微力ながら、布教していきます」
「お願いだよ~」
「あと、温海にも買いささえせますから」
「それも頼むね~」
「はい」
わたしと空さんはそう言って笑い合ったけど、身体も温まったので温泉から出て身なりを整える
そして、朝食をたべるに行き、チェックアウトの時間になる。
「う~ん、やっぱり名残惜しいです」
「わたしもだけど、帰らないとね~」
「ですね」
荷物をまとめて忘れ物がないか確認をする。
そして、部屋をでると廊下で温海と夕と合流して1階へと降りてフロント平気チェックアウトを済ます。
そして、車に乗り込むとホテルを後にする。
「2泊だけど、いい思い出になったよ。ありがとね、温海」
「べ、べつにいのわよ。ラ、来年は無理だけど……大学に進学したらまたきてもいいわ」
「期待していますよ、温海さん」
「期待するのはいいけど、ちゃんと受験に合格しなさいよね」
「もう、余韻に浸ってるのに」
「心配だから言ってるのよ。文乃だけ大学の後輩嫌なんだからねっ!」
温海は何時ものテンプレなツンデレを出すが、確かにわたしも温海と夕の後輩になるのは嫌ではある。
「そうならない様に、2人に勉強を教えてもらわないとね」
「い、言われなくても教えるわよ」
「もちろん、わたしもだよ~」
「頼んだよ」
「文乃もがんばりなさいよ」
「もちろんだよ」
わたしと2人の成績には結構差があるけど、百合カップルを見たいという力で
入学が無理と言われた今の高校に入学したから、温海と夕を見るために頑張るよ。
「そういえば、親にお土産を買うの頼まれてた」
「それじゃ、あの道の駅に寄ってく?」
「そうですね、お願いします」
「でも、売店が開いてるかな~?」
「えーと、ちょっと調べます」
スマホで調べると、売店は9時から営業開始とあるが、今はちょうど9時なので開店はしている。
「売店は開店しているみたいです」
「そうれじゃ、寄っていこうね~」
「ですね」
ホテルを出ると、行きによって道の駅に再び寄ってお土産を買う事にしたのだった。
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