第31話 江戸時代の陣屋を見学する その2

陣屋の中を見学するけど、役所だけ合って置くも仕事をする場であるけど

寺院詰所と呼ばれるお寺関係の改めがある時、僧侶が待機した部屋や

町の人が手助けするために待機した、町組頭詰所があったけど

身分が違うから、出入り口が違っていたそうだ。


「身分が違うと出入り口が違うんだね」

「最初に入った玄関を使えるのも、限られてたわね」

「入口が違うって~大変だね~」

「そういう時代だからね~」

「もし、わたしたちが江戸時代に居たら、わたしは間違いなく町民だよね」

「文乃は自分がわかってるわね」

「何か引っかかるけど、まぁ実際にご先祖様は町人だったようだから」

「わたしの家は士族って言ったから、武士の家系らしいわ」

「わたしの家は~商人だったそうだよ~」

「飯塚家は江戸時代から商売をやってたけど、野上家は江戸時代は役人って言ったから武士の家系だよ~」


空さんは夕の母方の親戚だけど、夕のお母さんのお兄さんの娘さんになるとか。


「こうやってご先祖様の事を知ると面白そう」

「そうね。家系を調べるテレビ番組もあるぐらいよ」

「ここでお仕事をしてた人の子孫が、今何をしてるか調べるのも面白そう」

「確かにそうだけど、調べられるものかな」

「まぁ、そこはテレビ局とかに任すとって事で」

「そういう所は文乃らしいわね。それじゃ、次に行くわよ」


温海はそう言って、夕に手を差し出しすと夕はその手を取って歩き出す。


「ああいうことをさらっとするって、温海ちゃんはかっこいいよね~」

「でも、照れながらやってるからかわいいんですよ」

「なるほど、それはかわいいね~」


空さんはそう言って、スマホでメモを取るけどネタにするのかな。


「それじゃ、いこっか~」

「ですね」


わたしと空さんは2人の背中を見ながら次の間を見て回った。


 陣屋は約場所であると同時に、代官や郡代の生活の場でもあったそうで。

郡代と代官の身の回りのお世話をした女中の部屋や台所もある。


「女中って言うと、殿様に帯でぐるぐる~ってイメージがない?」

「何よそれ?」

「え~とね、手籠めにされる時に帯を無理やり解かされてあれ~ってなるやつだよ」

「そう言われてもわからないわよ」

「わたしも~わからないな~」

「さらに言えば、時代劇を見ないわよ」

「なんですと、これがジェネレーションギャップっやつですか」

「世代は一緒でしょ」

「まぁ、そうなんだけどね。わたしもネットの動画で見ただけだし」


わたしは昭和のテレビ番組をネットで漁ってみてて、昔の時代劇や時代劇コントで

女中が殿様に手籠めにされる時は、帯でくるくる~ってなったから知ってるけど

夕と温海は流石に知らないか。


「空お姉ちゃんはわかる~?」

「わたしは一応、知ってはいるけど、文乃ちゃんと一緒でネットの動画でみたいだだけだよ~」


空さんは知ってはいるけど、わたしと一緒でネットの動画で見たことあるだけみたい。


「考えてみたら、時代劇ってテレビでやってないよね」

「そうね。あと、やってても今はそんなシーンはないと思うわよ」

「そうかもだけど、その後主人公がやって来て殺陣たてになるんだけどね」

「そう言わても、わからないわよ」

「まぁ、実際に動画を見た方が早いから、今度見ようよ」

「気が向いたら見るわよ」


温海はそっけない風に言うけど、暇があればちゃんと見てくれるのが温海のいい所。

もちろん、夕も一緒に見てくれるけどね。


「そうそう、スケッチをして気づいたけど、畳の縁が違うって気づいた?」

「え~と、縁って畳の周りのですよね?」

「そうだよ。女中の部屋の畳には縁がないけど、今までの部屋は縁があったよ。

あと、縁も部屋によって違ってたよ~」


空さんがそいうので、女中の部屋の畳を見ると確かに何もない。

そして、他の部屋の縁は撮った写真で確かたけど、無地と紋様入りに分かれた。


「役人の部屋も身分で違うみたいですね」

「そうみたいだね~」

「玄関の間には紋様がありますが、下のお役人の部屋には紋様がないですね」

「身分でかわるのね」

「そうだね~勉強になったね~」

「時代物は描くかわからないけど、覚えておこう~」


畳は全部同じって思ったけど、縁で身分の違いがある事がわかったのは確かに勉強になった。

この知識を使う事ないけど、知識はあっても困らないからね。


 次へ移動すると次は代官や郡代の生活した部屋である御居間。

一番偉い人の間だけどあって造りが良いって事は何となくわかった。


「やっぱり、一番偉い人の間のいいんだね」

「偉くなるって事はそういう事よ」

「う~ん、わたしは頑張っても畳の縁に無いもない女中クラスだろうなぁ」

「文乃は卑下しすぎだけど、文乃が偉い人と家根出来るとも思えないわね」

「まぁ、そうだよね。温海は玉の輿に乗れそうじゃない」

「そ、そんな事ないわよ」

「そうかな?まぁ、それ以前に女の子が好きだから無理か」

「それもわからないわよ」

「それもそうか。もしかしたら、前世では温海か夕のどちらかが男の子だったかもね~」

「それもありるわね」

「わたしとしては、夕が男の子で温海がちょろい女の子って感じかな」

「ちょろいは余計よ。でも、夕が男の子ってのはなんかわかるわね」

「確かに」


夕が男の子だとしたら、ぐいぐい来るタイプなんだろうなぁ。

そして、それに押されて何でもしちゃう感じの温海て感じの恋愛かラブコメになりそうだよね。


「ここから~お庭が見るよ~」


わたしと温海が話したら、夕が庭を見えるというから庭をみてみる。


「庭についてよくわからないけど、何となく良くは見えるかも」

「松があっていい感じはするわね」

「温海はわかるの?」

「わたしも何となくよ」


流石に温海も何となくだけど、良さはわかるみたい。


「お庭はね、座ってみた時によく見えるように設計してあるから、座ってみるのがいんだよ~」


空さんがそういうので、座って再び見てみると植えられた木が丁度いい目線の高さになっている風に見えるけど、よくわからないかも。


「木の高さが丁度いいように思える増すけど、よくわからないのが正直なところです」

「実はわたしもだけどね~」

「どうやら、わたしたちは庭の良し悪しがわかるには若いみたいですね」

「文乃ちゃんたちと一緒だとなんか嬉しかもね~」


隣で座って見ていた空さんはそう言うと、わたしに抱きついて来て思いきり当たってますよ。


「空さん、当たってますよ」

「あててんのよ~って冗談だよ~」


空さんはそう言って笑うけど、元ネタがなんとなくわかるわたしも悔しい。

でも、最近のラブコメでもそんなシーンがあった気がするから、古くはないと思っておこう。


「それでは次に行きましょうね」

「そうだね。あと思ったより時間がかかってるかな~」


空さんがそういうので、スマホで時間を確かめるともう14時近くになってる。

ラーメンのお店からここまでの移動が20分ぐらいだったから、大体13時ぐらいから見てるけど

空さんが絵を描いたり、あれこれ話をしてたら意外と時間が経っている。


「パンフレットを見ますと、あと少し見たいですね」

「そうみたいだね~」

「なので、気にしなくてもよですよ」

「そうだけど、酒蔵に行くからちょっとだけど急がないとね~」


空さんはそう言うけど、スケッチと写真はちゃんと撮るとちょっと急いでの頃を見る事にした。

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