第12話 ラブコメで海と言えば

7時30分になったので、空さんと2人で温海と夕の部屋に行き朝食を食べに行く。

朝食もバイキングとなってるけど、朝も夜に負けないぐらいに種類が多いけど

もちろん全制覇をしたよ。


「ふう、お腹いっぱいだよー」

「朝からよく食べるわね」

「空さんと散歩したのもあるけど、昨日の夜から何も食べえてないからね」

「そうなんだ。でも、ホテルだと何故かた食べちゃうのはわかるわよ」


温海はこう言うけど、温海も半分ぐらいは制覇したんじゃないかな。

朝は夜と違って、あっさりした物やまさに朝食ってメニューだけど

一番惜しかったのはかまどで炊いたと言うご飯。

これはごはんだけで何杯も食べれるけど、新鮮な生たまごがあって

それで卵かけご飯にしたら本当に美味しい。

ごはんだけで5杯も食べたけど、味噌汁もだしが美味しくて何杯でも飲めるぐらいだった。


「お酒を飲んだ朝の味噌汁はおしいよね~」


空さんはそういて、味噌汁とご飯をまだ食べているけど、あれだけお酒を飲んでも

朝しっかりたべられるからすごいなぁ。


「あれだけお酒を飲んだのに二日酔いですか?それがないんですか?」


わたしは空さんに聞くと


「あれぐらいたいしたことないっよ~」


と言うけど、お父さんが飲みすぎて二日酔いと言ってるのをたまに見るから

空さんはお酒が本当に強いんだな。


「でも~空お姉ちゃん、お酒を飲む量はへらしたほうがいいよ~」

「夕ちゃん、これでも減らしてるよ~」

「確かに減ってるけど~それでもまだまだ多いよ~飲み過ぎは身体によくないから~」

「大丈夫、わたしは鉄の肝臓だから~」

「そういって~叔父さんはお酒で肝臓を悪くしたから~」

「う、お父さんの話をされると、何も言えない……」


どうも空さんのお父さんもたくさんお酒を飲んでたようだから、そう言う家系なんだな。

でも、朝からする話でないというか、リゾートに来たからそれらしい話をしないと。


「話を変えて、島にプライベートビーチがあるんだね」

「船で5分ぐらい行った先に小さい島だけど、無人島だったのを買い取ったのよ」

「島を買い取るなんて、すごいね」

「具体的な額は知らないけど、島を持ってるのが個人で使い道もなかったから安かったらしいわ」

「そうなの?」

「あたしは詳しい事はわからないわよ。お父さんとお母さんが少し話してるのをちょっと聞いただけだから」

「そうなんだ。まぁ、温海が知らないのは仕方がないか」

「そうね。ただ、島自体は地図で見ればわかるわよ」

「それじゃ、スマホで見てみる」


わたしはスマホで地図をみると、ちょっと沖合にある島がその島らしい。

島としては小さいく、人が住むには向いてない感じではあるかな。

でも、小さいながらも砂浜があり、建物がいくつかあるから期間限定的に使うならいいのかな。


「小さい島だね」

「そうよ。だから、使い道が無かったようだわ」

「なるほどね。でも、海に来たら無人島に流されるとかあるけど、最初から島なら問題ないよね」

「何が問題ないかわからないけど……そもそも、流されたら大騒ぎよ」

「それもそうか」


確かに、海に流されたら大変だよね。


「文乃ちゃん、離島の場合はどちらかと言うと密室殺人だとおもうよ~」

「ああ、そっちの方がよくありますね」

「ホテルとしては、密室殺人が起こったら困るわよ」

「確かに、評判に関わるよね」

「それに、そんな事起きたら楽しめないでしょ」

「確かに」


事件が起きたら警察が来たり、現場の保持をしたりしてリゾートどころじゃないしね。

それに、ここには楽しむために来た訳だし、事件を解決にしに来た訳でもないからね。

起きるなら……そう、ラブコメお約束のぽろりもあるよだよ!

ただ、これも実際に会ったら色々大変ではあるけど。


「そういえば、ラブコメで海で流されるのって今では定番のイベンだけど、何が最初なんだろうね」

「そういわれればそうだね~」

「空さんもわからないですか?」

「さすがにそれはね。ある意味定番になって気にしてなかったけど、定番って事は

それなりに古くからあるって事だよね~」

「確かにそうですね」


定番って事は、それなりに歴史があるって事でもあるよね。

わたしもお父さんとお母さんが読んでいた古い漫画を読んでるけど

そういえばラブコメ系の漫画で海ではないけど、湖でボートに乗ってたら洞窟に流さる話があったような。

どれぐらい前の漫画かわからないけど、お父さんとお母さんが高校時代の漫画って言ってたから

今から30年ぐらい前の漫画になるのかな。

となると、原型は30年ぐらい前からあったって事かな。

そう考えると、確かに定番になるうるのかな?

よくわからないけど。


「流石に調べようがないわよ」

「そうだけど、お父さんとお母さんが読んでた30年ぐらい前の漫画に

湖でボートに乗ってたら、洞窟に流された話を読んだ記憶があるんだよね」

「そうなの?」

「漫画のタイトルは覚えてないけど、ラブコメ系で主人公が超能力が使えて

それを隠してるって設定だったかなぁ」

「かなり曖昧だよね」

「何となく読んでたから、仕方がないよ。空さんもこれだけじゃわからないですよね」

「流石、それだけだとね。昔の漫画の設定って感じだし~」

「そうですよね」


流石にこれだけだとわからないか。


「お話が盛り上がってるけど~もう8時30分だから~海に行く準備をしようよ~」


夕がこう言うので、スマホの時計を見たら確かに8時30分になっている。

島へ行く船は9時からなので、そろそろ部屋に戻って準備をしないとね。


「もうそんな時間なんだ、それじゃ行きましょう」

「そうだね~」

「準備が出来たら、あたしたちの部屋に来てくれる?」

「そうだね、温海たちの部屋の方がエレベーターに近いしね」

「それね、では部屋に戻りましょう」


わたしたちは食事を食べ終えると、部屋に戻り海へ行く準備をする事にした。

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