第28話 道の駅でお土産を買う

道の駅でお土産を買うけど、折角なのでその土地らしいものを買う事にした。

でも、いざ売店を見ると種類もたくさんあり中々悩む。


「いろいろあって迷うなぁ」

「そうね」

「最近の道の駅は色々売ってるそうだし、その地域の名産使ったオリジナル商品も多いからね~」

「そうなんですね」

「時間はあるから、ゆっくり選んでいいよ~」

「わかりました」


わたしは親へのお土産とご近所に配るお土産を買うけど、どうするしよう。

夏だから日持ちがするものがいいけど、冷蔵コーナーでは近くの海で獲れる

小さいイカを丸々漬けたものや、いかの塩辛にこの地域でしか取れない

小さいエビの塩辛に、干物などやさらには魚そものものある。

うちの親は魚とか瓶詰が好きではあるけど、魚は流石に無理だけど

瓶物は保冷剤と保冷袋も貰えるようなので保留とする。


「う~ん、このイカの塩辛もエビの塩辛もいいし、このイカの沖漬けもお酒のつまみに最高だね~」


空さんは試食をしてそう言って、ニコニコしている。


「隣に地酒も売ってるし、これはセットで買えって事だよね~」


その隣には地酒も売ってるので、空さんの目が輝いている。


「空さんはやっぱりお酒だけど、わたしは何にするかな」


わたしは自分を買う物を選ぶけど、よくあるお菓子の類もいいけど

せっかくだから地元の名物にしたいかな。

名物はいろいろあるけど、ラーメンやうどんも名物らしい。


「ラーメンやうどんってどこにでもあるような」

「ラーメンは汁が真っ黒で、ブラックラーメンとよばれているらしいわよ」

「そうなんだ」

「うどんは細いうどんらしく、名物として作ったようね」

「なるほど」


温海が調べて教えてくれたけど、うどんは乾麵でラーメンも常温保存が可能なので

持って帰る事を考えると、これらでもいいかな。


「それじゃ、うどんにしようかな。汁もついてる様だし」

「わたしはこのうどんは好きよ」

「食べたことあるんだ」

「ええ、何度かあるわ」

「温海が好きならこれでいいか。うどんならご近所さんに配れるし」


わたしは家の分とご近所さんの分のうどんを買った。


「ねえねえ~この青のりの佃煮がおいしいよ~2人も味見して~」


夕は店員さん言われて試食した青のりの佃煮がおいしいって言うのでわたしと温海も味見をする。


「うん、これは確かにおしい」

「ええ、香りも味もいいわね」

「ご飯に乗せたらおいしいですよ。大人はお酒のおつまみにもなります」

「たしかにこれはいいね」

「日持ちもしますし、持ち帰るのも問題ありませんよ」

「それじゃ、家の分の1つ買います」

「ありがとうございます」


わたしは青のりの佃煮も買う事にする。

そして、折角なのでラーメンも買っていく事にした。


「う~ん、この青のりはおいしいね~。5個ください~」

「ありがとうございます」


いつの間にか空さんも試食をしてたけど、5個も買っていくんだ。


「5個は多くないですか?」

「試しにお店に出してみるって感じかな」

「なるほど」


それならば5個買っていくのはわかるかも。

ただ、空さんのかごの中身は塩からなどの瓶詰と地酒だけではあったけど。


「ひとまず、こんな物でいいかな」


家族へのお土産として瓶詰は諦めたけど、うどんで十分と思う。

でも、追加としてすぐに食べれそうなお菓子は買ったけど。


「名物の鱒の寿司を丁度並べてるね~」


会計をしようとしたところ、空さんがそういうので買うかはわからないけど

名物なので見るてみる事にした。


「鱒のお寿司って言うけど、5種類があるんだね」

「作っているお店が違うようね」

「なるほど。そうなると、ちょっと気になる」


温海と並べられた鱒の寿司を見たら気になったけど、どれも美味しそう。


「買う気はなかったけど、見たら気になる」

「鱒の寿司はすぐ食べるより少し置いた方がいいらしいわ」

「という事は、すぐに食べないで持って帰る方がいいんだ」

「そうみたいね」

「となると……夕飯用に買って行くかな」


お金はまったく言う程使ってないので、鱒の寿司を買う事にした。

ただ、どれを買うか悩んだけど、どうもサクラマスを使った物が

伝統的な鱒の寿司らしいけど、今は輸入物の鱒(鮭)が多いらしい。

なので、サクラマスを使った鱒の寿司にすることした。


「どうでなら、2重のを買っていこうかな」


2重なのは2段重ねの物で2つ買うより少し安いのでこれにした。


「文乃ちゃんが買うなら、わたしもおつまみとして買おう~」


空さんはそう言って、5種類全部を買う。


「全種類買って食べられるのですか?」

「日持ちはするし、お酒と一緒に食べたらすぐだからね~」

「なるほど……」


空さんはお酒のつまみで色々な物を食べてもいたから、問題ないだろうなぁ。


「あとは……もう買う物はないかな」


買いたい物は買ったのでお会計をする。

バーコード決済も可能であったけど、残高がなく現金でのチャージもできないから

仕方なく現金払いにしたけど、この値段なら結構なポイントがついたけど……仕方がないか。


 お土産を買ったら車の中がちょっと狭くなったけど仕方がない。

出発前に飲み物買って、トイレも済ませると道の駅を後にして高速道路のインターへと向かったのだった。

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