第36話 旅行の最後に温泉へ その2

わたしたちは露天風呂へ行くけど、露天風呂の広さは中のお風呂よりも広いと言うか

むしろ露天風呂の方が広いと言ってもいいんじゃないかと思うぐらい。

そして、他のお客さんも偶然にいないから、わたしたちだけでもある。


「なんか思ったより広いね」

「そうだよ、ここの露天風呂は広いよ~」

「確かに、お風呂も複数ありますね」


露天風呂と言うから、お風呂がただあるだけかと思ったら

これはなんていうか、屋外のお風呂って言った方がいいぐらい。

いや、露天風呂なんだから屋外なんだけど、プールみたいな感じって言った方がいいのかな。

とにかく、広いしお風呂自体も大きい。


「夏とはいえ、山の中は涼しいわね」

「確かにそうだね、ひとまずは入りますか」


夏とはいえ、山の中は日が沈むと涼しくなる。

街中は暑かったけど、標高が高くて温泉街しかない所だから

温泉に入ったとはいえタオルを巻いているだけだと、風が涼しいから冷えて来る。

だから、わたしたちは温泉に入るけど、少し熱めで張るけど気持ちがいい。


「ふう、夏にしては風が涼しいね」

「うん、山の中だけ~あるよね~」

「そうだね、街中は暑かったけどここは涼しいね」

「確かに、ここは冬はとても寒そうですね」


夏で涼しいから、確かに冬は寒そう。

空さんが-17度まで下がったと言ってたけど、ここなら納得。


「確かに、ここなら-17度になるのはわかります」

「といても、常にって訳じゃないけどね~」

「それでも、寒い所には変わりないですよ。ただ、冬に来てみたいですね」


わたしがこう言うと


「先に言うけど、冬に来るのは個々の温泉よ」


と温海が言った。


「え、そうなの?」

「ええ、系列の温泉旅館があるわよ」

「おお、流石ですな。というか、まさに漫画に出て来る社長令嬢じゃないですか」

「もう、そう言う事言わないでよね。偶然、グループの系列の宿があるだけよ」


温海はこうは言うが、ちょっと自信にいうけどそれと同時に頬を赤くしてるのがまたいい。


「温海、ありがとう。わたしもテストを頑張るよ」

「頑張ってもらわないと、お父さんも悪いわよ」

「そうか、温海だけでなく、温海の親にも迷惑がかかるのか……」


わたしのテストの点を上げないと、温海と夕、空さんだけでなくて温海のお父さんにも迷惑がかかるのか。

楽勝と思ったけど、これは思った以上にがんばらないといけない。


「なんか、思った以上になって来たかも」

「ちゃんと勉強するだけでいいでしょ。それに、成績上げないと一緒の大学に行けないでしょ」

「あ、うん、そうだね」

「なんか棒読みね」


正直、今から勉強しても学年1桁台と学年中の上のわたしじゃ2人に追い付けない気がする。


「正直言うと、今から2人に追い付いて願書を出せるまでにならないかなって」

「そうね、のんびりしている暇はないわね」


温海はこう言うけどさらに続けて


「でも、今の学校に入れたんだから、文乃ならできるわよ」


といつになく真面目な顔で言った。


「う、そんな顔見たら、何も言えないよ」

「だ、だって、あたしも夕も……大学に行ってからも……今と同じようにしたいから……」


今度は何時もの様に照れて顔を赤くすけど、夕も


「わたしも~文乃ちゃんと~今のと同じようにしたいな~」


と言って、抱きついて来た。


「2人に言われた、がんばるしかないな~」

「そうよ、頑張るのよ」

「それじゃ、2人もお願いね」

「うん、わかったよ~」

「任せておきなさい」


わたしたちはそう言って、笑い合うと


「ん~アオハルだね~」


と言って、ニコニコしている。


「なんか、らしくない話をしから、何時も通りに戻して……夕も空さんも胸が大きいけど、何かしたんですか?」


らしくしない話をしたので、いつものような話に戻したけど

夕と空さんも胸が大きいから、何かしたのかはとても気になる。


「んー、特別な事はしてないかな。家族も親戚も大きいから遺伝だけど

食べる物も一緒だから、似るかもね~」

「わたしも~空お姉ちゃんと一緒かな~」


うーん、やはり遺伝と食生活ですか。

夕も空さんももちろん太っている訳でなく、身長も高いけど女性らしい柔らかさもある。

なんていうか、まさにラブコメ漫画とかに出て来る巨乳キャラだよね。


「うーん、リアルラブコメ巨乳キャラアが身近にいたとは」


思わず口に出すが、空さんは


「ははは~確かにだね~」


と笑いながら言う。


「巨乳キャラと言われて、空さんは嫌じゃないですか?」

「学生時代は胸が大きいと、男子女子寒けなくじろじろ見らたけど、今はきにしないよ。

でも、大きすぎると絵を描く時邪魔になるけどね~」


胸が大きいと下が見えないとは言うけど、空さんの胸を見ると確かに下は見にくそう。


「そうだよね~ましたがちょっと見にくいよね~」

「あと、肩が凝るかな。特に絵を描く時は同じ姿勢を続けるから特にね~」


うーん、まさに良く効く巨乳あるあるだなぁ。

でも、確かに胸が大きいと片方500gとかあるっていうから、確かに方はこるか。


「巨乳あるあるは本当なんですね」

「まぁ、そうだね~」

「となるっと、わたしは今のサイズでいいか」


わたしは小さくも大きくもないけど、体系的にも丁度いいかな。


「ソウネ、フミノハソレナリアルカラネ」


温海がなんか古いロボット様な話方をするけど……まぁ、理由は言わなくてもわかる。


「温海、夕は胸の大きさじゃなくて、温海のかわいさに惚れたから自信をもちなって」


わたしがこう言うと


「そ、そんなのわかってるわよ……」


と顔を真っ赤にしてする。


「もう、温海ちゃんはかわいいな~悠ちゃんじゃなくても惚れるよ~」


と真っ赤になってのろけて照れている、温海に空さんが抱きついた。


「!!!?????」


温海は夕以上の物を当てられて、いつものむっつり顔よりも

さらに表現できない顔になっている。


「うん、これはあかん顔だ」

「でも~それお姉ちゃんのは~すごいからね~」

「夕も当てられてるの?」

「空お姉ちゃんも~抱きつ癖があるから~されてるよ~」

「なるほど」


夕同様に抱きつく癖があるのはわかってたけど、破壊力は夕以上だからね。

そして、温海の顔も夕以上だけど、流石に鼻血を出す事はないけど

この顔は他の人に見せられないから、他にお客さんが居なくて良かったかも。

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