第24話 文乃はお金を出してない事を気にする

今日も食べ放題に飲み放題なので、わたしは全料理を制覇。

空さんはお酒を飲んでいい気分になっている。


「打ち合わせも終わったから、今夜はまだまだいくよ~」

「空お姉ちゃん~明日は運転するんだから~控えてよね~」

「そういえば、そうだった。忘れてたよ~」

「そうか、明日帰るんだった。2泊って短いよね」

「だね~まだまだいたいよね~」

「あたしだって、まだ居たけどしかたがないわ」


2泊といっても、1日目は移動で終わったから、っという間。

ただ、今回はホテルは温海が招待券を手に入れて、移動は空さんが運転してくれた。

さらに移動時は空さんがお金を出してくれて、自分でお金を出したのは

おやつや飲み物だけで、お金はぼぼだしてない。


 お金は親に持たされたお土産代も入れて、5万円持って来たけど使ったのは1000円だけから実質ただで旅行が出来ている。

なんか悪いけど、空さんも働いているから高校生からお金は受け取れないて言ってるから

こちらから無理に渡すのも悪いかな。


「なんか、ただで旅行したけどいいのかな」

「べ、別にいいわよ、そのために招待券をあげたんだからね……」

「わたしも夕ちゃんの恋人とお友達と旅行が出来たし、いろいろネタも手に入れたから構わないわよ~」

「それならいいですが」

「それに、大人が高校生にお金を出させる訳にも行かないしね~」

「た、確かに」

「だから、気にしないでよね~」


空さんはそう言ってお酒を口にするけど、そう言うならわたしもただで旅行した事を気するのをやめよう。


「そういえば、ケーキをまだ全部食べてなかったから食べないと」

「まったく、文乃は食い気ばかりね」

「明日帰るんだから、食べないと損でしょ」

「お金はだしてないでしょ」

「温海、それを言わない。それに、時間もないからね」

「さっきはお金を出すって言ってたのに、文乃らしいわね」


温海はにひひっと笑うけど、それよりもわたしはケーキを取りに行くとそれを全部食べたるた。


「お腹いっぱいだから、部屋に戻ろうか」

「そうだね~今日は海で泳いだから……眠くなってきたな~」

「あたしは……さっき寝たから眠くはないわ」

「わたしも眠くなってきたかな……」

「部屋のお酒も飲み放題だから、部屋にあるのも飲んでおかないとね~」

「空お姉ちゃん、明日は車を運転するから~あまり飲まないでよ~」

「ああ、そうだったね……」


明日は車を運転しないとならないので、空さんももうお酒を飲まないと気づくけど


「せめて、一番高いお酒を飲むよ~」


と言って飲む気ではいるみたい。


「夕、折角の飲み放題なんだから、一番高いお酒ぐらいはいいんじゃないの?」

「そうだけど~甘やかすといつまでも飲むよ~」

「そ、そうなんだ」

「夕ちゃん、今はちゃんと決めた量は飲まないよ~」

「そうだよ、昨日だって部屋に戻ってすぐ寝たしね」

「文乃ちゃんの言う通りだよ」

「そう言うなら~信じるけど……」


夕は完全に信じてないけど、夕の言い方では空さんがどんな感じだったかは想像できる。

多分、かなりの量を飲んでたんだろうなぁ。


「ねむくなって来たから、部屋に戻ろうか」

「だね……」


夕も瞼が重く待ってきて、目が閉じかけているので部屋と戻る。

夕は半分目を閉じた状態でエレベーターに乗るけど、エレベーターの中では

立ったまま目を閉じていたけど、息づかいから寝ているようだった。

温海が目を開けるように言うけど、夕の目は開かないが部屋のある階につき

温海が夕の手を引くと、夕は目を閉じたまま歩いて部屋についた。


「寝たまま歩くって夕って器用だね」

「そうね」

「夕ちゃんって、昔からこうだからね~」

「そうなんですか?」

「うん、こたつとかで寝ちゃっても、何とか立たせると寝ながら歩いて

自分で布団に入るからね」

「昔からなんですね」

「ただ、自分では覚えてないけどね~」


確かに、さっきも温泉から部屋のソファーの移動した事は覚えてなかった。

なので、夕が寝たふりでなく本当に寝てるみたい。


「夕はベッドに寝かせるけど……文乃、一緒居いてくれる?」


温海がこう言うけど、さっき寝た温海は目がさえている。

でも、1人だと寂しいから、一緒にいて欲しいようだ。


「別いいよ。でも、先に荷物の整理はしないとね」

「わかったわ。荷物の整理が終わったら、来てね……」


温海は頬を染めてそう言うと、夕と一緒に部屋の中に入って行った。


「温海ちゃんはかわいいな~」


空さんがそういうけど、温海は確かにかわいい。


「普段はツンですが、デレをだすとかわいいんですよね」

「そのツンもデレを隠すツンだからいいよね~」

「そうなんでうよ、流石わかっていますね」

「こんなテンプレなキャラは貴重だからね~」

「ネタになりますか?」

「もちろんするけど、温海ちゃんに許可を貰うけどね~」


流石に勝手にモデルするのはダメだから、ちゃんと温海の許可をとるらしい。

もしダメだったら、仕方がないので諦めるとか。


「文乃ちゃんでなく、わたしもご一緒するかな~」

「でも、お酒を飲みますよね?」

「もちろん飲むけど、イチャイチャをおつまみにするんだよ~」


空さんはそう言うと、満面の笑みを浮かべて部屋に入ったのでわたしも部屋に入る。

そして、荷物の整理をして温海たちの部屋といくけど、空さんはスケッチブックを手にしていた。

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