概要
「頼む、死なないでくれ。お前が好きなんだ！」
――こんなにも好きになるのだろうか、あれほど憎んでいた相手を。
騎士団副団長であるアーフェンは、召喚された聖者の真柴に敵意を剥き出しにしていた。
『魔獣』と対抗する存在である聖者は、騎士団存続の脅威でしかないからだ。
しかも真柴のひ弱で頼りない上に作った笑いばかり浮かべるのを見て嫌悪感を増していった。
だが最初の討伐の時に発動した『聖者の力』は、怪我の回復と『魔獣』が持つ属性の無効化だった。
アーフェンは騎士団のために真柴を最大限利用しようと考えた。
真柴も困っていた。聖者は『魔獣』を倒す力があると大司教に言われたが、そんな力なんて自分にあると思えない。
またかつてのように失敗しては人々から罵声を浴びるのではないかと。
日本に大勢いるサラリーマンの一人でしかなかった真柴に、恐ろしい魔獣を
騎士団副団長であるアーフェンは、召喚された聖者の真柴に敵意を剥き出しにしていた。
『魔獣』と対抗する存在である聖者は、騎士団存続の脅威でしかないからだ。
しかも真柴のひ弱で頼りない上に作った笑いばかり浮かべるのを見て嫌悪感を増していった。
だが最初の討伐の時に発動した『聖者の力』は、怪我の回復と『魔獣』が持つ属性の無効化だった。
アーフェンは騎士団のために真柴を最大限利用しようと考えた。
真柴も困っていた。聖者は『魔獣』を倒す力があると大司教に言われたが、そんな力なんて自分にあると思えない。
またかつてのように失敗しては人々から罵声を浴びるのではないかと。
日本に大勢いるサラリーマンの一人でしかなかった真柴に、恐ろしい魔獣を
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心理描写が緻密でとても好きな作品
自分好みの設定だったので、軽い気持ちで読み始めましたが、
自分自身の人生すら考えさせられる神作品でした。
登場する全ての人間たちが、それぞれの信念と価値観を持っており本当にリアルで、全員に感情移入が できました。誤った選択すらも「こういう状況ならそうなってし まっても仕方がない」と思えるのです。
元の世界で生を投げ出した主人公が、転生先で、強く生きたいと 改める所も、泣けました。主人公の心の成長も、美しかったです。
黒幕にも驚かされましたし、あの台詞がまさか伏線になっているとは思わなかったので、ラストは怒涛の展開で、テンポ良く読めます。
本当に素敵な作品をありがとうございました
これ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一生懸命生きる不器用な2人の物語✨一途な愛が読みたい方にオススメ！
ファンタジーとしても楽しめ、それぞれの成長物語でもあるけれど、何より愛が詰まった物語です！
選択を間違えることもあるし、自分の未熟さに後悔することもあるけれど、いつだって皆、今できる最善を尽くしていました。そして、ずっと諦めることなく覚悟を持って前に進んでいく人たちだからこそ、この結末になったんだと思わせてくれます。
いつでも一生懸命な二人だから、最後まで応援したくなるお話です。途中、辛いこともあるかもですが、全てがこの結末になるために必要だったと思います。
一度読みだしたら、引き込まれてしまうお話です✨ぜひ皆さんに読んでいただきたいです💕