140字小説

( #140字BL )ショートカット(李仁)

 まだ暑い。

 すっかり襟足も伸びた。

 ふと立ち寄ったスーパーに隣接する1000円カット。普段は友人の美容院で切るけど時間がないからたまには。


 夜、湊音は名残惜しそうに私のうなじを触る。

「終わった後に李仁の襟足いじるの好きだったな」

 ああ、そう言えばとその感触を思い出してミナくんにキスした。



 ※※※

 かと言って私はミナくんにいじってもらうために襟足伸ばすわけではない。


 手持ちぶたさになったミナくんがどこをイジるか観察してみるのも楽しそう。


 とりあえず今夜は刈り上げたところをずっと触ってた。

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