第九話 やっぱり行き着く先は

 ところ変わって。





「最初からここ来ればよかったじゃん」

「そんなどストレートなこと、するようなな年じゃないし」

「一回しただけで腰痛いとか……年取ったね僕ら」

「だまれ、アホ」

 と湊音に覆い被さり唇を重ねる。


 スーパー銭湯の後、ホテルに。


「てかなんで李仁たちには今日のことを言ったなんて嘘を?」

「……なんか言った、て言った方がさ……お前興奮するかなぁって」

 湊音はそれを聞いて笑った。

「シバ、普段そんな計算めいたことしないくせに……だからボロが出るの」

「笑うな、アホ」

 シバは湊音の首筋にキスをする。湊音は声を上げる。


「でも、興奮……したよ……」

「俺はずっと抑えてた」

「わかってた……シバ」


 2人は時間の許す限り愛し合った。



 終

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