第13話 1日目の夜

 そのあともバーで盛り上がり、近況を話したり、旅行でどこ行ったか話をしてのんべりだらだら。


 22時過ぎには解散した。李仁は清水との再会に喜んでいた。

「がんばってね、お店」

「ああ。李仁も頑張れよー」

 李仁が少し名残惜しそうに湊音にはそう見えた。


 そしてシバとジュリともここでお別れ。湊音もシバとの別れに名残惜しそうである。



 店から出るとまだジメジメする。李仁の体はお酒を飲んでやや温かい。店に出ですぐに湊音は無言で李仁の手を繋ぎ体を寄り添う。外は暗い。


 ホテルに戻り部屋に着くなり2人はキスをした。

「シャワー浴びましょ……」

「……」

「ミナくんっ!」

 明かりはつけないまま湊音優勢で始まった……外は不定期に電車が通るたび音がホテルまで聞こえてくる。


 李仁もやはり酒が入っておりすぐに湊音を受け入れた。


「ミナくんっ……!!!」

「李仁っ!!」


 冷房をつけてはいたが2人は汗だくになりながらも愛し合う。

「ねぇ、シバと……トイレで何してたの?」

 やはり聞くか、と思いながらも湊音は

「……さぁ」

 と言いキスをすると李仁はさらに欲情した。


 が……。




「ミナくん?」

 湊音が李仁に重くのしかかる。


 そして気づけば寝息を立てて寝ている。

「ミナくぅん……わたしもねむぅい」



 李仁も力尽き、2人してそのまま眠った。

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