スーパー銭湯に行こう

第一話 リラックスは突然に。

 李仁がいない平日。休職中の湊音は午前中に家事を終えた。洗濯物だけ外で揺れている。

「あっという間に終わっちゃったー」

 と自分の中では珍しい、と少し褒めた。手帳にも書いた。

 •家事が午前中におわった

 •李仁よりも観葉植物の早く水をやれた

 •薬を忘れず飲めた


 three good things


 一日のよかったことを三つ書き出す、病院の先生にゆるくでいいからと言われていたがもうすでに10年以上毎日日記を書いている湊音。

 書くことには抵抗はないかいざとなると三つ良いことを書き出すのは難しい、というのに気づいた。

 でも今日は家事と一緒に午前中に終えた。


「どうしよう……散歩でもしようかなぁ」

 と外を見ると秋の虫に混ざって蝉の鳴き声もした。


「暑そう……」

 とうんざり。


「寝るかー」

 と横になった瞬間。


 メールの通知音。


 湊音はごろんとしながらスマホを見る。


 その画面を見てびっくり。


『おっす、湊音!』


「シバー!!!!」


 シバからのメールだったのだ。

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