第5話 安全運転でよろしく!
どうやらシバとジュリは京都にあるジュリの親族の経営する旅館に泊まっていたようだ。
(ジュリの実家は学校経営者であり、親族も全国各地にホテルや商業施設経営をしている)
「まさか僕らと同じ近江八幡で宿泊とかどんかぶりだけどね」
「びっくりだわ……特に話はしてなかったけどねー」
「ほんと?」
「ほんとよー。言ってどんなメリットになるのよ」
彼ら4人はそれぞれ共通の友人同士でもあり、関係もある。
「シバ、ジュリと旅行かぁー」
湊音が李仁に飲み物を渡す。ありがと、と李仁が受け取る。
「シバは警察時代旅行行けなかったわけだし、ずっと職場の寮生活だったから嬉しそうな声してたわね」
「ジュリは色々買い付けとかイベントで全国飛び回ってるから詳しいだろうなぁ。それに親戚がホテルとか経営してるなんて……強いよなー」
「絶対今度旅行行くときジュリのコネクション使わないと……毎回忘れちゃう」
「なぁに、わざと頼まないだけでしょ」
「まぁーねー」
「仲良いんだかそうでないんだかわからんなぁ」
「昔の後輩が今の店のプロデューサーだからねぇ、ちょい複雑ぅ」
「たしかにね……」
シバと、ジュリがいないことをいいことに2人は言いたい放題。
しかし
「きっと2人のことだから昨晩もラブラブだったり? 久しぶりだろうし」
と李仁が言うと湊音は少し苦笑いする。
「あ、めっちゃいい景色ー」
そうなって話題をずらすあたりが……。
湊音はシバと長い間関係があってその後はジュリとも関係を持っていた。
シバとの関係は李仁も黙認していたがジュリとの関係は李仁は知らぬふりをしていた。
李仁は愛する湊音が他の知ってる人との愛欲に溺れているのを知りながら一緒にいることが1番の興奮材料なのだ。
「夜にホテルの近くのバーで集合だから、こっちは計画通りまず彦根に向かうわよー」
「はーい! 安全運転お願いしますー李仁」
「うん!」
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