第18話 石山寺へ
お腹を満たしたところで2人は石山寺へ。
「あっつ!」
やはり店から出ると熱気でついこの言葉が出てしまう。
「入山でお金取られるのか」
遠くに料金所があった。その手前に大黒天が祀られているところがありそこに手を合わせてから料金所へ。
「大河ドラマ館も見るよね? 一緒に買うと千円だって」
「うん、そうするー」
大河ドラマ館から入りポスターの前で写真を撮る。ドラマでこうだったな、あーだったなと言いながら。
結構年配の人や夫婦できている人が多い、湊音はそう思った。
「大河館行くのって麒麟が来るの時振りじゃん?」
「そうね、地元が賑わってたからねー」
と当時のことを思い出しながら2人は進む。出演者のサインにテンション上がる湊音。
そんな彼のおでこから流れる汗をタオルで拭き取ってあげる李仁。
どこに行っても暑い日だ、と2人は大河ドラマ館を見終えて石山寺に進んでいく。階段を登るため汗が湧き出る。
「元国語教師としては現役時代にここに来なかったことはすごく悔やむねぇ」
「まぁ今からでもいいじゃないー」
「こういうところに行ってこうだったーって授業したほうが話に厚み出たんじゃないかって思うわけよ」
「ほんとミナくん真面目さんなんだからーって、そういやミナくんの授業しているところって見たことがない!」
「あ、そういえば……剣道部の試合の時くらいだよねー」
などと話ながら。
色々見て回り、車に戻ってほっとひといき。
「あっちぃー!!!」
「秋に来るところね、ここは」
「いや、なんか今年は10月過ぎても暑そうだよ……」
「んで、気づいたら冬! 寒い! 無理!」
「だよねぇー」
と40過ぎの2人には酷だったようだ。
「さてさて。次も行くわよー! 近江神宮!」
「……お、おう」
疲れてはいるが計画通り李仁は行きたいようで。車は出発した。
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