第9話 チェックイン!

 おみくじが大吉ということもあり上機嫌のまま2人は(特に湊音)神社を後にしてホテルに向かう。


 そしてホテルの部屋は線路側で何度か電車が通り過ぎる。


 一泊目の宿は実のところなかなか見つからず駅チカのこのホテルのみ空いていた。空いていたのも理由がわかる。線路沿いでもあるからだ。


 二人は日中いくら日傘を指していたとはいえ暑さと長時間の徒歩に体はつかれていたようだ。荷物を置き、ベッドに倒れ込んだ。仰向けになって天を仰ぐ。


「あ、シバたちもホテル着いたって」

「ほんとぉ、でもちょっと休みたぁい」

「わかる、てかその前にシャワー浴びてくる」

 と重い体を起こした湊音は汗が染み込んだ服や下着を乱雑に脱いで全裸の状態でユニットバスに入っていった。


「もぉ、ミナくんったらぁ」

 李仁も立ち上がって湊音が脱ぎ捨てた服を広い袋に入れて彼自身も服を脱いでユニットバスに向かう。


「私もいい?」

「うん、いいよ」

「日焼けのところヒリヒリしない?」

「するよ……んあっ」

 湊音の少し赤くなった日焼けのした首に李仁はキスをする。

 二人は抱き合い温めのシャワーを二人で浴び、何度もキスをする。

「疲れてたんじゃないの? あっ……」

「車の中でできなかったからぁ。ミナくんだって、ほらあ」

 李仁は片手でボディソープのディスペンサーを押して体に塗布していく。体に這わせて抱き合いながら腕に脇に腰におしりに胸にお腹に……次第に液体は泡となり……。




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