第17話 陰口と淫欲の日々 【表現変更】
あのあと結局リヒトくんに押し切られて結婚したのよ…
と言っても教会でするのはこの齢だから、恥ずかしいからギルド婚。
この世界の結婚は大きく二つあるわ。
教会で盛大に祝って貰う教会婚とギルドに書類を提出するだけのギルド婚がある。
流石に、この齢でウエディングドレスは恥ずかしいから、ギルド婚にして貰ったのよ…
リヒトくんは私のドレス姿を見たいと言っていたけど…流石に無理よ…
この齢で結婚は本当に恥ずかしいわ…
実際に冒険者ギルドの受付嬢はリヒトくんに聞こえない様に…
『いい歳したおばさんが若い子誑かせて、犯罪に近いですよ』
と嫌味を言ってきたし…
商業ギルドの受付では…
『体で誑かしたんですか? もしかしてリヒト様ってブス専ですか』
そう小声で聞いてきた。
私は大人の女だから、無言の笑みで終わらせたけど…昔ならグーパンで殴っているわ。
ハァ~
だけど、彼女達のやっかみも良く解るのよね…
そりゃそうよね、こんなおばさんみたいな女性がこんな若い男と結婚したら…仕方がないわ。
『ルビナス、若いツバメを捕まえたんだって!凄いわね』
『良い歳したおばさんが息子程齢の離れた男と結婚なんて、あ~あ恥ずかしいわ』
『見てて痛いわ』
リヒトくんと結婚した時点でやっかみが入るのは覚悟していたから良いんだけどね。
◆◆◆
「ルミナスさん、それ着ないでよいから…」
「え~とリヒトくん、もしかしてまたしたいの?」
笑顔で頷くんだから…
ちなみに、これ昼間から何回もしたあとなのよ…
愛されているのは解るし…嬉しいし、気持ち良いからいんだけど…
ハァ~
また今日も宿屋を開けられなかったなぁ~
尤も、殆どお客がこない宿屋だから良いって言えば良いんだけど…
朝から晩まで犯りっぱなし…あの日受け入れてから…
1日の回数は6~10回…うふふふっ、買い物に外に出かける以外は殆ど裸の状態なのよ。
ハァ~
求められる度に女として嬉しくて…今じゃ、求められるままに応えているわ…考えられない。
リヒトくんは勿論、してくれるけど、私からするのがもっと好きで「して貰えると愛されている気がするんだ」って…真顔で言うのよ?かなり凄い事しちゃっている気がするわ…
騎乗位や背面騎乗位というんだって…こんなの私は知らなかったわ。
私、どう考えても娼婦以上に凄い事している気がするわ。
流石にやり過ぎだと思うんだけど…
私がそれを言うと…
「新婚だから良いんじゃない…それにルミナスさんは嫌?」
なんて…悲しい顔で言うんだもん…拒めないわよ。
だけど…これ新婚なんかで片付けられないわ…
だって、周りに『こんな一日中やりっぱなしの人』なんていないわよ。
八百屋のミランダさん処じゃないじゃない…
2時間もするのが異常だと思っていたけど…これ比べ物にならないわ…
これじゃ、まるで私より淫乱な女なんて居ないみたいじゃない…
「全く…そんなにしたいなら良いわ…だけど良く飽きないわね…そんなに急がなくても逃げないわよ…」
リヒトくんに流されて、もう夜中…
結局、今日も、リヒトと体を重ねるだけで1日が終わっちゃった。
『これじゃいけない』
それは解っているけど…
この快感からは、逃げられないわ。
◆◆◆
気が付けば、もう一週間…怠惰な日々が続いているわ…
流石にこれは不味いわよね…
「リヒトくん、いい加減働こうか?」
「だけど、新婚だしルミナスさんと…その…」
「駄目よ! 若いんだからちゃんと働かないと」
流されちゃ駄目…
愛されて嬉しいし、体はもうリヒトくんを求めているし…
いつも傍にいて貰いたい。
だけど、これじゃリヒトくんが駄目になっちゃうわ…
「解った…行ってくる…」
寂しそうに出ていくリヒトくんを我慢して私は見送ったのよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます