第52話 話し合おう
「ちょっと!なんで私を無視しておばさん達と話しているのよ!」
俺は今迄にした事を二人に掻い摘んで話した。
「それじゃあ…なに!その子リヒトくんにそんな事された状態で追いかけてきたわけなの!」
「ヤバいんじゃない? その子、聖女でしょう!それが全部吸捨てて追いかけて来たって事だろう?不味いじゃん!」
黒羽の翼が解散し、傍にカイトが居ない。
フリージアは勇者パーティもカイトも捨てて此処に居る。
そういう事だ。
だが、なんで此処に居る。
勇者パーティが無くなっても、関係が無くなる訳じゃない。
4人で仲良くハーレムパーティをして暮らせば良い。
それだけの筈だった。
そこには普通に考えて俺の居場所はない。
だってカイトのハーレムパーティなんだから…
「いや、普通に考えて勇者パーティのハーレム要員が追いかけてくるなんてあり得ないだろう…」
「あのさぁ、リヒトくん…それ失敗したわ」
「うんうん、完全に失敗したな」
どう言う事だ?
「リヒトくん、5人は幼馴染何でしょう?狭い村で育ったなら他に相手は居ないから1番が勇者のカイトなら2番目に好きなのはリヒトくんになる。そして、散々旅をする中で自分達が家事や事務仕事が全く出来ない事に気がついたのよ…」
「え~と何それ!」
「幼馴染だから元から勇者カイトが10好きだとすればリヒトを好きな気持ちも少なく見積もって6はあった筈だよ、そこから今迄の話を聞くと勇者カイトへの気持ちが減って、リヒトへの思いが増えちゃった…そう言う事じゃ無い?」
「リヒト、いい加減に…」
「ちょっと待ってフリージア!」
「…たく、もう」
とにかく理由を聞くべきだよな。
何となく解かるけど…今はそれしか出来ないよ。
「ルミナスさん、カルミーさん…こうなっては仕方が無い…フリージアと話そうと思うんだ!一緒に話してくれる?」
「そうね、仕方ないわね」
「うん、仕方が無い」
「仕方ないって何よ!」
取り敢えずフリージアに今迄の事、今後の事…色々聞いてみる事にした。
※途中でリアルの方で仕事が出来たので、短めです。
今夜もう一話投稿します
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