第12話 ル三ナスSIDE 夜這い前

結局、私は受け入れる約束をしてしまったわ。


本当に私は…その資格はないのに…


例え若くても本当は駄目なのに…


小さい頃、熱の病にかかり、私は子供が産めない女になった…


石女だから、本当は若くても、誰かのお嫁さんになる資格はない。


前の旦那や家族にそれは知られる事無く終わったわ。


バレる前に戦争で旦那や家族が亡くなったから…


どんなに綺麗でも可愛くても嫁には本当はなれない女。


それが私、ルミナスの秘密。


◆◆◆


別に結婚するわけじゃないから、石女でも問題ないわよね。


おばさんなのは仕方ないけど、リヒトくんは初めてなのよね…


無理元だけど、出来る限り良い思い出にしてあげないと…


しかし…


胸は大きいし少し垂れているわね。


これはもう仕方ないわね。


お腹は…うん出ていないけど皮が弛んでいるわ…ぷにぷに摘まめるわ。



お尻は相変わらず大きい。


昔はお湯を良く弾いたのに、今じゃお湯が体に纏わりつく気がするわ。


お肌が老化した証拠だわ。


ムダ毛はこれから処理するけど…リヒトくんは良くこんな体を見て幻滅しなかったものね…


嫌だわ、脇も股もボーボーじゃない。


あとは、下着かな。


最近というか、え~と最後にしたのはいつだっけ?


あはははっ10年位してない気がする…


これで私使えるのかな?


まさか穴は塞がっていたりしないわよね…


◆◆◆


新しい下着は買ってきたし、ムダ毛の処理は終わったけど…


駄目だわ…リヒトくんが見られない。


朝食はどうにか作ったけど…ううっ上手く喋れない。


今日の夜、私はこんなだらしない体で15歳のピチピチした男の子の相手をしなくちゃいけない…


おばさんなのに…


それに私…そう言えば旦那としかしていないし…思った程回数もしていない…


こんなんで、大丈夫なのかな…


まぁ良いわ…望んだのはリヒトくんなんだから…


もう、なる様にしかならないわね。


ハァ~凄く憂鬱だわ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る