第8話 友達の儀式 商隊襲撃
私達と友達や親友になりたいなら
日帰りの遠出をするので馬に乗って
1人で来なさい!
セレナとしては
身の危険も警戒したがどうせもう今更だ!
ピクニックか何かかお弁当でも用意するか
☆☆☆
集合場所には物々しい完全装備の
騎士崩れや野盗に見えそうなものが50名は
集まっている!
マーリンがリーダーのようで
今日は天気が良く襲撃日和だ!
商隊もしくは貴族の馬車に襲撃をかける!
「え?!」
「ピクニックじゃ?!」
「そう、ピクニック略奪を成功させて
青空の下祝杯をあげよう!」
「オオー」周りから歓声が上がる
なんとかしてやめさせないと
商隊が寄り付かなくなり大変なことになる
と思ったのも数時間前でした!
☆☆☆
セレナが檄を飛ばして命令する!
「1人も決して逃すな!
意地でも皆殺しにしろ!」
普通なら嫌厭するであろう行為
女子供に平気で剣を突き立て
セレナが仕留めている!
今では首謀者のマーリンがドン引き気味で
恐ろしいものでも見る視線!
うちらよりノリノリじゃねえか!
物凄いドス黒い悪意すら
令嬢セレナから感じる!
「貴方とは良い友達になれそうね!」
ニチャアと粘着質な気味の悪い笑顔
☆☆☆
セレナ・ベットフォードは
馬車の紋章を双眼鏡で確認して!
【スコーラン家】4大公爵の一つ
私の家の没落から新たに
昇格した家柄で『復讐の相手』の本命の一つ
今なら全ての手順すらすっ飛ばして
犠牲を払えば【討ち取れる】状況下にある
どうせほとんどの私兵はマーリンのもの達
損失はないに等しい!
「マーリン嬢、護衛の数が多いですぜ
見送りますか?」
「あ“あ"」
セレナから邪悪なオーラが放たれ!
伝令に直撃!
口をパクパクさせて泡を吹いている
舞踏会では数多くの女性をひと睨みで
泣かせ失禁までさせたと言う眼光と
逆らうことが不可能に近い強力な言霊が
放たれる!
逆らうのが不可能な威圧感全開で
マーリンに語りかける
「逃げるんですか?」
「とんだ腰抜けですね!」
使えないゴミと見て下に見て侮蔑する
女王のような態度
邪悪な空気オーラに飲まれ
いつのまにかセレナの指揮下に堕ちる
「護衛しながらの戦いでは実力を出せない
迎撃に出せるのは半数」
馬車の足さえ止めれば勝ちが確定する
包囲の姿勢で無理に攻めなくても
馬車には火矢を射掛けて内部のものが出てきたら近づくまでもなく射殺す!
半数を足止めするために
とにかく人質をとる構えの嫌がらせが大事
レクチャーの後は理想的な展開で進んだ!
☆☆☆
馬車道に一番接近できる林に弓の使えるものは
全て伏兵で隠れて配置!
「放て!」号令から
全ての矢が馬に向けて射られる!
負傷した馬が暴れて馬車が横転!
理想的な展開
そこからはわらわら出てきて遠巻きに包囲
迎撃に出てきたものを数の論理で撃破
外見優しいおねいさん風でスカートの
私服なのに
マーリンは巨大斧
ツーハンドアックス
を片手で持ち上げ振り回し
騎士らしき護衛を吹き飛ばし制圧
火矢を射掛けて出てきたものを見て
スコーラン家当主は居ないが
跡取り息子と妻が居る!
私の父が殺されているんだ遠慮する気はない!
1人しかいない跡取り息子と
愛する妻を失えば、自分が死ぬ以上のダメージを与え苦しめられる公爵も高齢
再起は出来ない!
天は我に味方した!
私の手で念入りに妻と跡取り息子に
トドメを刺す!
ザマァ、と愉悦に至っている
私の顔を見たマーリンがドン引きしまくって
いるが知らん!
「女は奴隷として売って」
「息子は身の代金目当てに」
ボソボソ言っていたマリーンを無視して
の凶事である
スコーラン家は
湖の近くに別荘があるとか自慢していたのを
聞いたことがあったので
近くの別荘も襲撃し使用人を皆殺しにして
屋敷の金品を奪い別荘に火をかける
全く迷いのない指令!
使用人まで皆殺しとか
人の心が無いんか?!
うちらでもここまで徹底してやらねえよ!
プロの盗賊や山賊崩れの仲間からも
怖がられまくっている!
息子と妻の死体は持ち帰り処分します
髪の毛を切り取って送りつけて
身の代金を取りましょう!
生きていると勘違いしている限り
こちらに逆らえません!
「本当に良いピクニックでした!」
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