第17話 セリーヌ 偽造された悪徳令嬢

舞踏会では一番人気の令嬢で

男性と付き合う気がないのに20股とか

平気でしていると言われている悪女


セリーヌは与えられた偽名で

本当は男にだまされ女郎として

娼館に売られたM女の気の弱い娼婦だった!


今の裏領主のセレナに使いやすそうな駒として

娼館から買い取り、

化粧や宝石ドレスなど与えられ

魔改造のような変貌を遂げて美女になり

礼儀作法やダンス、悪女としての教育を

セレナ直々に仕込まれている!


セリーヌに引っかかった中に

アーレンもいた!


舞踏会での活動の計画でアーレンと

セリーヌが合わされ

実物のセリーヌを見たら

アーレンは驚きまくっていた!


気の弱い優しい女性

美貌と行動で堂々として男を手玉にとる

悪女とは別人


「あれは仕事として世界を切り離して

演技に入ってます!」


「騙された人のことを思うと悔やみきれない!」


全体誘導のための悪女教育


「誰が見ても恥ずかしくないダンスができれば・・」


「私に釣り合う衣裳に」


「舞踏会にまともに通える

最低限の資金が無ければ・・・」


気を持たせて断る理屈を30は用意している

馬鹿にするのではなくやんわりと


美しい所作、行動、皆に注目されつつも

敵を作らない行動、

攻撃を仕掛けたものを影響下の

周りが排除するシステムまで

自分の手を汚さない!


☆☆☆


舞踏会を震撼させた事件が起こる

取り巻き付きのこの場でデカい顔をしている


本物の貴族令嬢ヒルダがしつこくセリーヌに

噛みついて相手にされず無視されて

かわされる!


ブチ切れて悪い噂や嫌がらせをするのだが

セレナ曰くお前はやり過ぎた!


セリーヌに指令を出す!

「お菓子を持ってアーレンを伴って

ヒルダの家に行き仲良くしてきなさい!」


端的にどう見ても脅迫である


ヒルダ不在時に両親に挨拶して

ヒルダの妹と仲良くセリーヌは遊んでいる


ヒルダが帰宅してセリーヌを見つけて

「何しに・・・」


「良いご両親と可愛い妹ですね!」

「【貴方と仲良くしたいので挨拶に】」


微笑んだつもりが

ヒルダから見たらニチャァとキミノワルイ笑顔


【脅迫?】

家族と妹を人質に取られた?!


そんな事が罷り通るわけがない!

衛兵に・・・


意味深にアーレン、治安維持の主任が

セリーヌの隣にいる


「何故!アーレン様が」

「私の護衛に来てくれました!」


案に衛兵など呼んでも無駄だと!

読み取れる!


治安維持組織さえ私の手の内にある!

どうとでもできると


私がこの場を抑える法だ!と

全てをもみ消せる


都市伝説の噂を聞いた事がある

貴族を闇に葬る


裏の執行機関!

謎の女性が運営してこの領主さえ操ると


事実アーレンは何人も貴族を破滅させている

証拠も残さず一族郎党皆殺しか?!


壊れたラジオのように

同じセリフを繰り返す、

【貴方と仲良くしたいので挨拶に】

既にホラーである


セリーヌが裏ボス?

金縛りに合い歯をガチガチさせていたら

興味が失せたのか!


『私からのプレゼントですが

ご家族にもどうぞ!』


緑色の液体?!

毒?いや毒消しのポーション?

家族への手土産に毒が・・・

気まぐれで助けられた?!

危なかった・・・


「こちらにも遊びにいらして、

いつでも待ってますわ」


セリーヌが消えてから慌てて

緑の飲料水を家族に飲ませて、


自決覚悟でセリーヌの家に謝罪に行く

事になる


毒など盛られてなかったのだが

見た目の悪い果樹酒を渡されて

ヒルダはビビりまくって

毒消しと勘違いしている


セレナが脅迫用に仕込んだものなのだが

セリーヌが自然体で善人のような行動をこなし脅迫するので底知れない恐ろしさを感じ取り


格が違う!これは死刑宣告!

詰んだ!家族だけでも助けてもらうように

自分は死んででも詫びるつもりである!

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