第34話 講義

「そうなると、理屈さえわかれば

大氾濫もコントロール可能なのか?」


「魔王、悪魔や魔族、魔女が引き起こした

事象ではなかったのか?」


そんな森の魔物の動き一つ一つにわざわざ

指令出してコントロールするわけがない

出来ないこともないが、

大半が自然現象のようなもの



「例えるなら領主がいちいちパン屋の値段に

口を出すのか?」


それぐらいのくだらない事柄


「これ以上は金貨100枚と

ヨハンの休暇と給料アップ」



いとも簡単に要求を飲むセレナ!


話が再開する

「あれには目的がある、

ドラゴンが増え過ぎた人間を適当に

間引くのと同じ原理」


「人間が増え続ける限り必ず起きるし

別の要因は下級の人形の魔物が増え過ぎた

場合でも起きる」


わかりやすく言うなら王都に居られない

価値の低いと判断されたものの左遷や処分

そのような立ち位置の魔物達が送られて

増え過ぎても起きる


「人間と同じようなことをしているのか!」

人権の低い差別階級か!


「永遠に間引き続けて発生を遅らすか

氾濫起こさせて殲滅して

数年の猶予平和を勝ち取るか」


「対処療法しかなくて決着はつけられない!」


セレナが必至に手を挙げて質問する

「暴発させたり誘導する事は可能ですか?」

「こちらの戦力としてにんげんにぶつける」


便利な手を汚さない駒

理想的である!

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