第4話 判決

調停者 救世主のローゼンが場を

まとめにかかる


私が意見をとりまとめましょう!

それを聴いてから質問をどうぞ!


「まず中央に対しての辺境からの支払い」

「膨大な額ですが、支払いの義務が

有ります!」


【金貨にして3万枚】

中央は勝ち誇ったように安堵


次に中央から辺境被害への支払い

人的物的全て

【金貨にして3000枚】


これにて本来なら終了ですが、

善意での話


それとは別に財務官僚側への請求

納税や食糧を納める義務を課しておきなら

富を辺境に再配分する仕事を

まともにこなしていない


【大氾濫4回分】もしくは

【支援金20年分】の支払い

その3万枚から考慮に入れて算出


大氾濫を退けて忙しい今では

今年の【納税や収穫の徴収の免除】

それぐらい妥当


こんな話認められるわけがない!

騒ぎ出すが!


ローゼンは黙らせる!

「善意と言いましたよ!」


本来なら財務貴族の失敗

辺境への支援金を渋った結果


金額から一族皆殺し、そうでもしないと

国王、王族、民衆が黙っていない

貴方達の首が並ぶ案件


最初の3万枚という額が正確ですか?

少しでも減らす努力をすれば

軽減できるはず!


この件で思い通りに辺境を締め上げて

満足したとしましょう!

反乱からの独立


食糧受給の壊滅

お金の問題どころか

市民から貴族そして王族までが飢えて死ぬ

弱体化から国王は暗愚とされ

辺境や他国から攻められるでしょう


お互い頭を冷やして

要求や支出を見直すべきです!

それがお互いのためです


結果

辺境へ金貨1万2千枚の分配

当分に割れるように辺境領3つに配慮


納税や作物を中央に収めるのは継続

中央に対しての反乱や独立を恐れて

穏便に済ませた形である


引き分けというより一方的な勝者ではないか?


★★★


「何故」

「このような事に?」

「わからない」

「私に惚れて魅力があるから?」


ローゼン・ヘルバーグは

勝利者の問いに答える!

真顔でのガチレス

「貴方に女性としての魅力を感じません!」

夢も愛もアリはしない!


「結論から言うとこのやりとりや

判決は戯言です!」


「勝手な解釈の法を作り押し付け

公平で常識的で善良な意見を並べているが


この場の神【私】が気分で勝手に決める事

それ以上でもそれ以下でもありません!」


【損か得】か今後の展開が面白いかどうか

発展の余地があり興味深い

貴方が無能なら私に全てを奪われます!



「今だから教えますが、

商人の選考基準!

わかりやすい例で例えましょう!」


「トロッコ問題という問い!

トロッコの進路上の生贄

少数を助けて大勢を救うのか否か?」


端的に言えば私なら【誰も助けない】

皆殺しにする!


選択を選ばない偽善者になる

【人の命を個人が選択する権利はない

命は皆平等だとのたまいながら】


そしてこっそりと裏で助けるのは・・・

お金を持っている方


持ってなければ皆殺し

持っていなければ大勢の方だって

平気で殺す!


ローゼン商会ではほぼこのルール

モラルや善悪などことわりの外


【見せかけのモラルや善意

そしてお金それこそが大事】


貴方は私が負ったリスク以上のものを

今後支払わなければなりません!


うまく利用して嵌めたようですが、

味方にしている以上

支払いがつきまとう事をお忘れなく


今回の支援金の2割と・・・


「何故そんなものを??」

「失礼ですよ!」

仮面が剥がれて頬を蒸汽させて

怒っている!

人並みの感情があったのか!


「いや、でもそれは私の一存では・・」

「ですが協力はしましょう!」

★★★



そして、辺境に左遷された当初に時は遡る

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