第30話 変な女
逃げ出そうとした貴族から巻き上げた金で
今の所、復興資金はなんとかなっているが
財務や業務関連の人材が足りなさすぎる
現場レベルの優秀な職人とかは居るのだが
司令塔の人材不足で悩んでいたら
そこにヨハンが【変な女】を連れてきて、
追い払おうとしたら、
噛みつかれ喧嘩を売られた、
「貴方程度よりは優秀なのを付ける」
ような発言
連れてきたのは15歳の子供?
妙に態度がでかい!
「ここが新たな職場ですか、
貴方の言いなりで仕事をして
低評価でクビにされたら叶わない」
とりあえず好きにやらせろと
書類運びや仕分け、メモを取る要員を
注文され、私は追い出された
3時間後、
「だいたい状況はわかりました、
まず教会を接収しましょう!」
とんでもない発言を言い出す!
どうせ中央の目は届かない!
利用できるものは利用すべき、
「国の正教に喧嘩を売るのは・・・」
「数年後私が教皇になるので何も
問題はありません!」
何処からそんな自信が!
情報を抑えて発信できる
教会はマスコミの様なもの
市民を容易く誘導できる、
「辺境の大きな教会を全て制圧します!」
友達感覚で「ちょっと手伝って」と
元大聖女3名が集まり
神の声や聖書のあらましを伝え
不適格な司祭司教を追放、
学会に突如現れる誰も逆らえない
教授そのものである
【死の宣告】
「素人質問で恐縮ですが」
(その教えをつくったのは私なのですが)
酷すぎるパワーワード
教えの間違いや変質不備など
大勢の信者の前で
わかりやすく説明して公開処刑
才能のあるものや感服して配下についたものを
幹部に重用
あるべき正しいものにレールを敷き直す
お金を払えないと救わないとか
癒しの魔法を使わないとか
拝金主義の王都の都合とか知ったことでは無い
歯向かってくる王都直属の神官戦士には
容赦なく裁きの聖なる雷を降らす!
瀕死の状態に追い込み
そしてわざとらしく
【癒しの聖女】治療をするのだが
『神の奇跡だ!』
デモンストレーションを各地で繰り返す
昔に教えた弟子たちを見つけては回収
王都て正論を言って左遷された者たちの様だ
【神の使いの子供達】
オーラが違う、教養が子供のそれではない!
教会の腐敗を正す者とか
市民の支持を得るために
週一の炊き出しを義務付け
市民に教義や国の活動指針を伝え
協力者を募り仕事を斡旋する
かなりの分野の人材の吸収が加速
適正の低いヒーラーの発掘にも成功
それでも辺境では充分である
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