第31話 女神ノルンと魔女ユノー
「えっ!ちょっとまって!」
「無理!」
「もう少し頑張ろうよ!ね、ね、」
「ごめん!」
「いや、だから謝るなあああ!」
ユノーとノルンの会話
ノルンはユノーに約束を破られて
マジで泣いた・・・
☆☆☆
何処でミスった!
『ワルプルギスの魔女』たちに存在がバレた!
あれは弟子というより、
ヤベェ【私の信奉者達】
私の力の回復のために
魂の回収、人の死を量産
戦乱を起こしたり疫病をばら撒いたり
津波で国を丸ごと呑み込んだり
勝手に始めている
私の復活が嬉しすぎて
我が身の魔力を、と身を捧げて死ぬ輩まで
大量に出る始末!
転生条件の一つに
ノルンから平和な安定した世界
お願いされてた様な・・・
もうこれはサバト【お茶会】に参加して
大人しく平和に行って欲しいな的流れに
できるのか??
自分でも半信半疑である
☆☆☆
サバトの円卓には13席あり
魔女の中でも『最高位の序列』の者が慣れる
圧倒的力で滅多に入れ替わりが
起きないのだが、今回は別、
伝説の神話の魔女の復活
ユノー尊師が直々に現れて
【ご高説を賜る】
こんな機会は生涯訪れないであろう
序列を巡って魔女同士の殺し合いまで激化
それに巻き込まれて山や川
都市までも吹き飛ぶ始末
これで一番緊張したのはユノーを除き
13番目の席の魔女 ユダさんであった、
表向きは魔女をしているのだが
人間側のスパイである
正直言って、来たくはなかった!
大人しく影になって情報だけ仕入れて
すぐにでも逃げよう!
無事に生きて帰りたい!
それだけである
ユノーは「あっやべ!」寝坊して
悠々1時間遅刻してお茶会に登場
堂々とした演技である
重役や主人公は当然遅れてくるもの
格が違うと皆は思っている
皆が注目する中、邪悪を演出する為
邪悪なオーラを纏い見やすい様に
光の魔法を唱えたつもりが・・・
太陽とみまごう激烈な光量
【半数の魔女の目が焼かれる】
「こんな洗礼にやられるとは
大した事ないな!」
「10秒あればとっくに死んでいたぞ!」
無事に回避できた武闘派の魔女達は他を煽る
ユダに関してはビビってとても顔など見れてなかったので無事に回避、勝手な評価を受けて
祭り上げられている・・・
ユノーはマントを翻して皇帝のように
特別な席の玉座に優雅に座り、
急ながら情報収集に入る
見回しても人がサッパリわからん!
3名ぐらいは何となく覚えているが
うまく聞き出すか!
「私は原始の聖女ノルンとの
決戦で相打ちになり
400年封印されていた!」
「その後、封印ごと殺そうと来たものを数多く
葬って来たが、最近の3聖女の力を利用して
転生した!」
魔女達はどよめいている
ノルンとは実在したのか!
あの女神になったノルンは本物なのか!
女神の封印を打ち破るとか
パネェ!
「故に最近のことは知らん!
自己紹介や近年の事を好きに話し合ってくれ」
流石に簡単に【ご高説を賜る】事は
できないか!
皆狂信的に、ユノーに憧れて魔女になったとか
伝説に見習い精進したとか、
内容が酷い、
今だにあのハイスコアは抜ける者がいません
ギネス記録とか、疫病での虐殺記録
ぷよぷよの連鎖記録のように熱く語る
信者、あれはまさに芸術、神がかっている
連鎖が途切れないような神の采配
全ての人の集まる祭典
宗教的行事を導火線とした
避けようのない連鎖
信心深い神の使徒を皆殺しにした伝説は
胸がすく思いで熱くなりました!
そして記録では5億の人間が死んだ!
「あーアレは初見プレイで直感」
ざわ…ざわ…
辿り着けない高みの境地の一言が波紋を呼んだ
緻密な計画や計算すらも必要ないと・・
それから一言二言何度も
伝説について答えたところ
笑い声が止まらず
頭がおかしくなり発狂する者が出る始末
ユダさんはひたすら怖いよーコワイヨー
涙ぐみながら耐えている
こんなの報告できないよ!
気分や気まぐれで世界が滅ぶとか・・
ユノーは考えに考えた!
13名の中、破滅主義者ではいものは
3名、こいつらに丸投げしよう!
スパイのユダすらも高評価である
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