第25話 ユノーと3聖女

ノルンはしつこく念を押す!

「世界の破滅や終末は認めませんよ!」


「大丈夫大丈夫、メリットがない!」

気に入らない国王 皇帝 

魔王を殺したところで世界は破滅しない

だろとユノーは真逆の考えなのだが・・・


ユノー+元大聖女3名は

子供に転生 戦災孤児やスラムの貧民


わがままな老婆聖女達には末端から

教え鍛え直しましょうとのノルンの配慮である


ユノーは転生直後に配下の【代償の魔女】を

呼びつけて寿命20歳を対価に

莫大な経験値と金を手に入れている


「貴方様から対価を頂くわけには・・・」


「子供の体では面倒なのよ!」


「強さのレベル換算にして100程度か

不老の超越者には程遠いか」


「あの子たち3人は時期に回収しましょう」

「今は苦労することね」


ユノーはヨハンに早く会いたいな

と思いながら、今、会えなくて心配すると

可哀想だから眷属でも送るかと

蜘蛛 蛇 猫 蝙蝠 フクロウ

カラスどれにするか


最終的にフクロウを例の廃墟の塔に

飛ばして伝言を頼む


☆☆☆


今までが贅沢な暮らしだった

聖女達は地獄を見ている

お腹を空かして

能力が取り戻せてなく無力な存在


ユノーが眺めていると

全然純粋なピュアな子供じゃねえ

スラムの聖女は普通にスラムの喧嘩からの

新しい死体を見つけて


死者の冥福を祈り

魂が変質しないように浄化


死体漁りをしている

「全く碌なものを持ってませんね」

銅貨とナイフと衣服ぐらいか


容赦なく裸にして見ぐるみ全て剥いで

物売りしたり換金している


【守護の聖女】

本来なら事務仕事や経理に特化し

強力な結界封印などの

防御魔法の使い手である


眺めているユノーは思う

下手に歳を取ってるだけに

汚れまくってて容赦がないなオイ!

世も末だ!


☆☆☆


戦災孤児の方はもっと酷かった

【裁きの聖女】

魔物の討伐やら邪教の殲滅などをしていた

武闘派、神聖魔法をまだ使えなくても

武器を持って救いの名の下に人を殺す


戦場で死者の魂を浄化して祈りを捧げ

助からない死に掛けのものには

苦しみ続けないように慈悲のトドメを刺す


死体が貴金属持っていてもしょうがない

でしょと死体漁り、そうしないと

仕事もできない状況では生き残れない


子供の姿でやることがえげつなく

迷いがない、戦闘用のナイフを拾ってから

経験値を積み既にゴブリン程度なら倒せる

強さ!



ユノーは眺めて適応が早いわねえ

「ずいぶんとワイルドな子ねぇ」


☆☆☆


唯一聖女らしかったのが

【癒しの聖女】

回復魔法はまだ使えないのだが、


町の教会に辿り着き炊き出しを貰い感謝して

教会で働きたいと願い出る、


掃除、洗濯、炊き出し

子供ながらに完璧にこなし

怪我人に包帯を巻いたり

神童とまで言われる


神父様にここに居るには勿体無い存在と

神に仕える修行をする

女性だけの修道院に行きなさいと

送り出される


善良な聖女の様な行動をしているが

打算で動く腹黒い考え、


当然ですね、まあ妥当なとこでしょうと

心の中では上から目線



ユノーから見るとまともっぽさそうのも

いたんだそんな感想である

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