没落悪役令嬢のギルド経営

第2話 ローゼン・ヘル・バーグ

セレナ辺境伯は予定外の結果に

困っている、今後の取引上、

仲間内に被害者が出た方が良かったと

悪魔の思考をしている

防衛で軽傷者、重症者は出たのだが

死者が出ていない！

敵の最弱の戦力にこちらの最弱を当てて

経験を積ませ、それなりの被害が

出て欲しかったのだが・・・

よし、身代わりに囚人を殺そう！

「囚人を殺し！」

「ゴブリンの短刀で死体を斬り刻め」と

悪魔的な指示を出す！

相手が殊更に被害を強調してくる恐れがある

犠牲を払いつつ撃退が好ましい！

中央は当てにならないが

近隣の辺境伯たちには貸を作るべく

似たような戦いに追い込まれた周辺には

危険の出ない範囲での援護や

医療品の援助

最終的には味方もしくは中立で

結束を固めたい！

中央の統治が及ばない地域

辺境そのものが法である

【治外法権】

いつも中央の犠牲になる辺境は

結束して事に当たるべき

小都市の辺境が集まり

結束する共和国構想

欧州の様な小国の集合体

未来にはその構想を実現したいが

まず生き残ることが大事である

☆☆☆

内地の都市の被害は甚大

田畑や流通が壊滅したのが大きい！

平和ボケした衛兵　自警団

最終的には中央の騎士たちが投入されて

鎮圧されるが、騎士たちは対人特化

魔物との戦いに慣れていない！

森などに逃げ込んだ小さな魔物に

散々手を焼く

中央はブチ切れて全て辺境の所為に

して断罪して正当性を示す構え！

辺境の支援要請を断った結果

100をケチって1万の損失を出す！

緊縮財政の財務省の様な損失の拡大

だがお互い言い合っても決着はつかない！

それが分かる故に

【裁定者】

善良な断罪者

世界そのものと言われる商会の

跡取り息子

ローゼン・ヘル・バーグ

判事、立会人として呼ばれる事になる