第9話 嫌がらせ

セレナはスコーラン家に対して仕上げに

人質を使って結びつきの弱い

同盟関係の薄い所を犯人に仕立て上げ、

仲違いさせ

【離間の計】を仕掛ける


鉱山の採掘権で揉めている所

表面的には理屈が通る


お互い争わせて忙しい所

警戒されず楽に工作を成功させる

治水の堤防破壊工作やら

要職の暗殺やら

散り散りになった元配下達が

無念を晴らすべき協力


妻と跡取り息子を失い

当主は精気を欠いた状態

スコーラン家はそのうち

弱体化から完全に力を失うであろう


☆☆☆


今の領主に2度挨拶にセレナは訪れたのだが

1度目は門前払い!


2度目は面会が叶うが


「中央の意向など知らんし認めない!」

「辺境の自治は辺境が決める!」

取り付く島もない!


辺境の流儀

郷に従うしかないか、


「私と勝負をしませんか?」

「勝った方の意見を通すで」


負けた方は言いなりになる!


「今の地位を失いたくないなら

辺境一の騎士でも用意することね」


何も出来ない平和主義者と思っていたら

多少は骨がある

戦場向きの女傑には到底見えないが


「話がわかりやすくて助かる

負けて逃げ出す準備でもしておくんだな!」

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