概要
「あーあ、16歳に戻れたらなあ」とつぶやくと、
「その願い、叶えよう」というイケボが聞えてきて……!!
タイトル「天翔る美しの国」は「あまがけるうるわしのくに」と読みます。
「嫁入りからのセカンドライフ」応募作品。
和風ファンタジーです。よろしくね!
見どころは各章の第四節です。
和歌を作りましたので、ぜひぜひ読んでいただけると嬉しいです。
(第三章の第四節がお気に入りです!)
「天翔る美しの国【零の巻】――あなたしか、見えない」
https://kakuyomu.jp/works/16817330666113498321
(この小説は、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)
***以下ネタバレ注意***
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!君に捧ぐ恋歌を。
見所盛り沢山です!
まず! サブタイトルにもあるように、主人公にとっても、恋のお相手にとっても、年下だけど年上なんです。なんせ、30歳の主人公が若返って、転移しちゃったんですから!
ここがねー、ポイントです。年下だけど年上だからこその思いや葛藤が、よくわかります。30歳……、よくわかります(苦笑)
次! 恋のお相手! まぁー、可愛いしイケメンだし、イケボ! イケボは、国宝です。無駄遣いしてはいけません。でも、囁いてきます。蕩けます。
最後! 和歌! 作者様オリジナル和歌! 和歌が詳しくない私でも、きれいだなーと感じました。言葉の一つ一つが美しく流れていくようです。和歌という清…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ことばのちから、想いのちから。
物語は、歌とことばに特別なちからが宿る世界で進みます。
主人公は期せずよばれ、さる高貴なおうちに嫁入ることに。
彼女自身にも宿っていた高い能力で、いくつもの困難な課題を越えて……。
という、おはなしなのです。
おはなしなのですが。
なんだろう、わたしは、見方がおかしいのかもしれないけれど。
このおはなし自体が、作者さまの、祝詞のように思えたのです。
ばんと広がる空。
地を奔り、樹々を抜け、みずに潜り、星を掴む。
夜のなかで、朝の果てに、とおくとおくかけてゆく。
おどるいのちたちが、音ひとつしない、閑かな薄暗闇に集約され。
やがて、り、とひとつ聞こえる虫のこえに、ひかりを取り戻す。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不思議な和の世界で、イケメン皇太子とラブラブ甘々!
「天翔ける美しの国」のタイトルの通り、平安時代のような、奈良時代のような、和〜な雰囲気の、美しい物語です。
随所にさしこまれる、和歌(自作!)が素晴らしい!
主人公の髪の毛は、黒───いいえ、黒でも、艶のありしっとり濡れたような、烏の濡れ羽色なのです♡
とはいえ、和を愛でて終わり、の物語ではありません。
30歳の主人公「宮子」は異世界へ召喚される際に、16歳の若い女性の姿となり、30歳の大人の余裕のまま、次々襲いかかる難敵と対峙します。
ヒーローは、とにかくイケメンで、甘いイケボで主人公にささやき、主人公に優しく、とにかく甘やかしてくれます。
あま〜〜〜い!
主人公をとりまく脇役たち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!清廉なる言葉が響き渡る美しき世界
ある日、異世界……技術の発達しなかったもう一つの日本へと十六歳の女の子に転移した主人公。
これまで培ってきた技量を活かしての転生セカンドライフは、正に和の世界。
言葉や文字に力があり、その特別な力は皇族と貴族にのみが有するもの。
言葉は癒す事も払祓う事もできるという、特異な者であるため、権威の象徴とされてきた。
権威の失墜や、それぞれのキャラクターの思惑がストーリーの中でもしっかりと語られています。
言葉とは、祝にもなるが呪にもなる。
唱える者の心根を掬い取ったかのような言葉の連なりが美しく、キャラクターの一人一人の想いが詰まっていると言っても良いでしょう。仄かな灯に照らされたものもあれ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語に祝福を。
僕は困った。
この物語を果たして読んだのだろうか、いや違う、そんな感覚ではない。
あらゆる物語が創作されるカクヨムの世界で、奇跡的な確率でこういう物語に出逢ってしまう、その感覚をお伝えする事がすごく難しい。
僕に言える事は、ここに書かれている物語、その言葉は、創作を越えて、美しさや感動すらも越えて、生命とも違う、とんでもない力場を形成している。
僕は読んでいて自分が恥ずかしくなった。いや、そう思う事すらもおこがましい。
筆者様が、振り絞って、振り絞って、さらにその先に踏み込んだ物語。
この物語にどれほどの熱量を注ぎ込み、真摯に、そして一心に、時に楽しみ、時に苦しみ、そんな様々な想い…続きを読む