第二十五話
「
長身のイケメンが二人。
二人揃うと壮観だなあ。
などと思っていたら、
「
「
「どうなさったのですか?」
「いや、
と
「
とちょっとにやつきながら、言った。
「ちょっ、な、なにを! いや、久しぶりに
「いらっしゃいませ、
「
「はい、おかげさまで」
「新しい護符を持って来たから、貼り換えておくがいい」
「いつもありがとうございます、
空気がとてもあたたかい。
ユキヤナギの白い花が、喜ぶように舞って、それから外へと飛んでいった。
「それで、なぜ
帰りの
「あ、それは」
そうだ。
「ねえ、
「なんだ?」
「
「なぜ、そんなことを聞く?」
「えーと、それはあの」
口ごもっていると、
「なぜだ?」
「それはあの、
「
「
「……なんだ、そうか」
「
「
「好きな人は?」
「いないんじゃないかな。
「そう。じゃあ、
「
「はい! よろしくお願いします。……初めから
「その通りだよ」
清白王に引き寄せられ、寄りかかる形になる。
「でも、
「ん?」
「あたし、
「……そうか」
あ。
そう言えば、
その手があたたかくて、あたしはそっと目を閉じた。
――また、今度にしよう。
いまはこのあたたかさに浸っていたい。
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