概要
特別支援学校で起きる青春ミステリには、僕達しか知らない日常の謎がある
同級生の顔を誰一人として覚えずに中学校を卒業して、青崎架月は今年の春から特別支援学校に通う高校生になった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!登場人物たちが愛おしい
この物語に出会えたことをとても嬉しく思う。
著者にお礼を言いたい。
そして出会わせてくれたカクヨム様と、東京創元社の選考員の方々にも感謝する。
『普通と違う』彼らのことを、未知の存在に思えていた。
きっと自分は作中に出てくる『普通の人』の一人で、知らず知らずに彼らを傷付けていたのだろう。そして彼らを知ろうとすることもなかった。
彼らの日常は、実はとんでもない不可解なミステリーに満ちていたのだ。
思い出したことがある。
私には養護施設職員をしている友人がいるのだが、
いつも「こんな給料じゃやってられん」と文句を言っている。
実際、彼はそれなりに名の知れた大学を出て相応のキャリアを積んでい…続きを読む