概要
どうかきっと、幸福でありますように。
かつて『発見』され、開拓によって光の内に躍り出た新大陸ことアルティマ大陸。人の手により成立した大国、ソルセリアは世界的な戦争による災いを逃れ、繁栄の一途を辿っていた。
ソルセリアが文明人──白き肌を持つ渡航者、エレニのものとなる過程において排斥された先住民のひとつ、ゲノ族。彼らの部族神の現身であるナイアは、部族の大願を叶えるためにはイェルニアの男が必要だと説かれる。ゲノ族の願いを背負ったナイアは、驟雨の中で『イェルニアの男』を意味する名を持つ青年、イェレと出会う。
個人の総和たる世界。これは科学により発展する人間社会に取り残された者たちの、幸せを巡る長く短い旅路の記録である。
綺想編纂館(朧)様主催のツイッター企画、『#文披31題』参加作品です。
詳細→https://twitt
ソルセリアが文明人──白き肌を持つ渡航者、エレニのものとなる過程において排斥された先住民のひとつ、ゲノ族。彼らの部族神の現身であるナイアは、部族の大願を叶えるためにはイェルニアの男が必要だと説かれる。ゲノ族の願いを背負ったナイアは、驟雨の中で『イェルニアの男』を意味する名を持つ青年、イェレと出会う。
個人の総和たる世界。これは科学により発展する人間社会に取り残された者たちの、幸せを巡る長く短い旅路の記録である。
綺想編纂館(朧)様主催のツイッター企画、『#文披31題』参加作品です。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歩みは続いていく。失い傷つきながらも、生きていく人々の一幕。
変わりゆく時代の波に呑まれ、失われた部族と国の出身者が出会い、動き出す物語。
新旧、貧富、人種や民族、数多の文化や信仰。差異がぶつかり合い描き出す光と影。秘されていた魔術が科学へと変わりゆく、幻想とSFが混ざり合った様相。異国の香りが重なり合い消えていく、雑踏の最中を歩くような空気感。どれもがとても味わい深い作品です。
舞台は多種多様な人々が入り乱れ、繁栄を確立しつつある国、ソルセリア。新興国家に追いやられた部族から、神の現身として擁立された主人公・ナイアは、儀式のために神殿へと向かっていた。その道中、ナイアは別大陸にて影へ追いやられた国・イェルニア出身の男と出会う。探すよう伝え聞い…続きを読む