第33話 え?私……
私はグレタ公爵の許可をもらい再び庭の探索をしている。
しかもこのお屋敷の広さはどう?
庭と言うより森林公園並みね。
私は花壇がある花畑を歩いている。
これはなんのはなだろう?
とても綺麗だわ。
まあ、鑑定するまでもないけど。
そろそろ晩餐会がはじまる頃かしら?
夕方になり屋敷に灯が点きはじめる。
私は部屋に戻った。
そして付き添い用の運ばれてきた食事を食べた。
帰りの護衛はどうするんだろう?
まっ、私が考えることではないか。
無事に晩餐会も終わり呼ばれた貴族は、それぞれの宿に向かう。
宿に向かう途中で侍女に聞いた話では、今回の晩餐会は『公子』や『公女』のお相手探しみたい。
ヘーゼル公女のように10歳未満は、社交界に慣れるために参加するみたい。
貴族社会は狭く異性と出会う機会がないから、晩餐会で知り合う訳ね。
ま、明日も早い。
早く寝ようっと。
そして朝がやって来た。
寝ようと思えば意外と長い時間、寝てられるものね。
グレタ公爵より護衛が少ないので、騎士を10人借りることが出来たみたい。
宿の前には10人の騎士が待っていた。
街に着いたら一泊してまた戻るんだって。
大変ね。
宿を引き上げ出発する。
グレタ公爵は私を引き留めたかったみたいだけど諦めてください!!
護衛も7人から17人に増え私の役目は荷物運びに戻った。
馬車に乗るように言われたけど辞退した。
レベルも上がり体力も付いたから、歩きでも大丈夫です!!
何事も無く順調に進んでいる。
すると何やら前方で争う音がする。
距離が遠くてよく見えない。
私はストレージから、スナイパーライフルМ110改を取り出す。
そしてスコープを覗いた。
するとそこには空を飛びながら商隊を襲う大きな魔物が見えた。
商人の馬車だろうか?
護衛の冒険者6人が剣を抜き戦っている。
魔物を鑑定したいけど、距離がありすぎて鑑定が届かない。
この街道は魔物街道なの?
行きはブラッディベアが出たし、帰りは空飛ぶ魔物がでるし。
このことをマドック公爵に伝えないと。
私は馬車に向って声を掛けた。
「マドック公爵、お話があります」
すると馬車の窓が開き、マドック公爵が顔を出す。
「なにかね。レナさん」
「この道の先で商隊が空飛ぶ魔物に襲われ冒険者が戦っています」
「なに?本当かね。やけに魔物の出没が多いな」
そうですね。
「なんとかなりそうかね?」
え?私……。
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