第16話 ストーンバレット
森の奥からたくさんのサーベルウルフが姿を現した。
「レナ逃げて!!ここは私が時間を稼ぐから」
「ジゼルさん、それではあなたが危ない」
「いいから、行って!あなたを巻き込みたくないわ。ギルドに帰ったらこのことを伝えて!!」
「さ、きなさい。このジゼル様が相手よ」
ジゼルさんの声がうわずっている。
怖いのね、きっと。
それはそうだわ。
3匹でも倒せないのにそれが20匹以上いたら…。
「ワオ~ン!!」
サーベルウルフの1匹が吠える。
それを合図の様に前方から私達に向ってくる。
「ウインドカッター!!」
「ウインドカッター!!」
「ウインドカッター!!」
「ウインドカッター!!」
ジゼルさんは風魔法を放っていく。
数が多すぎる。
しかも一発の威力が弱い!!
ここは私の出番ね。
「ジゼルさん、下がって!!」
「え?なにを…」
私はジゼルさんを庇うように前に出る。
今なら周りの被害は及ばない、これが使えるわ!!
〈〈〈〈〈 ストーンバレット!! 〉〉〉〉〉
私がそう叫ぶと薬指の爪くらいの硬化された岩の破片が、圧縮された空気に押し出され飛び出し出していく。
「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」 「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」「シュン!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
「ボンッ!!」「ボンッ!!」「キャン!!」「キャン!!」「ボンッ!!」
私は両腕を前に突き出し扇状に攻撃していく。
サーベルウルフは鳴き声を上げながら次々と倒れて行く。
まずいわ、岩の弾がもう無くなる。
そう思いながら私は攻撃と同時に近くの岩をストレージに収納し砕いて行く。
サーベルウルフが倒れるたびに鳴き声を上げる。
その鳴き声を聞き付け仲間のサーベルウルフが駆け付ける。
いったい、いつ終わるんだろう?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んで頂いてありがとうございます。
面白いと思って頂けたら★マーク、♥マークを押して応援頂くと励みになり嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます