7-3
ある日、俺は意を決して、
聖域についての話題は、
ゆえに、多分に警戒されるのではないかと、俺は、心配していたのだが、それは杞憂におわった。
「神様のいる場所が知りたいの? 神社ってことかな……。それなら、近くにあるけど」
「……。君も……もしかして、補佐官?」
正直なところ、俺は心底驚いていた。
申し訳ないという気持ちはあったが、それでも俺は話をつづける。
「連れて……行ってほしい」
俺は
「いいけど……。
確かに、聖域は愉快な場所ではないだろう。だが、重要なものであることに違いはない。
放課後、俺は
そうそう、国についても、少し触れておかなければならないだろう。俺たちが島嶼だと思っていた場所――つまり、大陸の右端にあった部分は、島などではなく、一つの国だったのだ。名を日本、そしてここは地方の一つ。N県に位置する、
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