8-3
俺の発言に、再び
「ああ~、幼馴染ね。憧れるシチュエーションだわ。うわ~、なぜに天は、俺に幼馴染の女を、与えなかったのか!」
なんとも大げさに、頭を抱える
「恋人が天の計らい……か。ずいぶんと、面白い見方をするんだな。そういった自分のお役目に、関わることなのであれば、
言いかけ、俺は気がつく。
そういえば、
慌てて、俺は、言い直していた。
「すまない、少し違ったな。日本では、だれしもが自由に、聖域に訪れられるんだったな。
「ヨキ……。お前、見た目がイケメンのくせして、意外と天然なんだな」
その様子に焦り、俺が周囲を見渡せば、大体の生徒が、
一同全員の、リアクションが薄い。
そのところから察するに、聖域の公開性に比べると、
俺たちが、神のご意思を、
もちろん、俺が気がつけていないだけで、毎朝行われるホームルームが、神の
あるいは、次のように考えみても、いいのかもしれない。すなわち、地球における聖域に向かう頻度は、クシナとは比べものにならないほど、低いのだ――と。
よくよく考えてもみれば、聖域が公に開放されているのだから、人々が直接、神とやり取りしているようなケースも、考慮しなければならないだろう。解釈に迷ったときにだけ、
だが、どうやっても、俺には、神の声が聞こえない。何度も飽きるほどに、手順を確認してみたが、誤っている部分は、一切見つけられなかった。
……いや、考えるのはよそう。師匠たちの判断が下るのを、俺は、この部隊のリーダーとして、どっしりと待ち構えるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます