第2幕
7 恒常高等学校
後日、俺たちは、シイナの回復を待ってから、
全員で集まって一つになり、俺たちは、
だが、このとき俺たちに、不測の事態が訪れてしまう。あろうことか、魔法に詳しいはずのシイナが、その内容を誤ってしまったのだ。
「ごめん……。あたし今、ちょっとミスったかも」
「シイナさん!?」
申し訳なさそうにつぶやく彼女に、俺は、自分でも驚くくらい、素っ頓狂な声をあげていた。まさか、シイナが間違えるとは、思ってもいなかったのだ。あるいは、
蓋を開けてみれば、それは、大きな失敗ではなかったのだろう。だが、結果的に俺たちが、より現地人らしい振る舞いを、取らねばならなくなったことだけは、確かだった。それがはたして、良かったことなのか。それとも悪かったことなのか。今にしてみても、俺には、よくわからない。ただ、このときの俺たちは、現地にある、
※
それからどうしたのかは、あまり多くを語りたくない。地球で暮らす人間たちの大変さと、お役所と呼ばれる、摩訶不思議な空間について、否応なしに学んだ、ということだけは話しておこう。
とにもかくにも、宇宙船を、アジトにすることのできない俺たちは、どうにかして家屋と、そこにかかる戸籍を手に入れたのだ。その過程で、かなりの魔力を消費してしまったが、これは、必要経費と割り切るほかない。
現地の教育機関に、通うことになったのは、俺を含めた三人で、年の離れたマイだけは、留守番という方針だった。その理由は二つある。一つは、年齢の関係から、通学する場所が、高校から中学に変わってしまうので、些細な情報の共有にも、かなりの時間がかかってしまい、即座の対応が、難しくなってしまうという点。特に、問題が生じた際、何かと武力で解決しそうなマイを、単独で学校に向かわせるのは、控えめに言っても不安の種だ。これでは、地球人と親しくなろうという方針から、完全に逸脱してしまっている。もう一つも、マイの性格に由来するものだった。口下手な彼女が、現地の人間と打ち解けられるとは、到底思えなかったのだ。不得手なことを本人に強いるよりも、マイには、
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