僕たちは夕暮れの中で口付けを交わした。それはとても自然な行為だった。 坂原 光
僕は今十七歳で、これから話すことは十四歳のころの話なんだけど、今から思い返すと、やっぱり、あの年代というのは特別なものだったんだなって、思う。僕は誰のことも好きじゃなくて、でも、そんな僕を好きな人がいて。シンプルにいうと、そんな話。五月に畦道に咲く、露草のような。
目次
完結済 全30話
更新
- 一 現在/未来/過去
- 二 中学生/名前/物語
- 三 世の中/自転車/青い花
- 四 制服/挨拶/返事
- 五 図書室/詩/恋
- 六 鍵/嫌い/部室
- 七 待ち合わせ/夕暮れ/判断
- 八 友達/夢/寝不足
- 九 試合/友情/決心
- 十 テニスコート/会話/表情
- 十一 制汗剤/青春漫画/職員玄関
- 十二 ステップ/タイムマシン/深く
- 十三 予定/中庭/彼女の手を
- 十四 彼女の部屋/通話/テスト
- 十五 九月一日/風見鶏/孤独
- 十六 嫉妬/缶コーヒー/秋
- 十七 肩に手を/本題/詩人
- 十八 ノート/頬/校舎裏
- 十九 フェンス越し/棘/新月
- 二十 転校/サボる/ハンカチ
- 二十一 街灯/運/人生相談
- 二十二 ため息/隙間/思い込み
- 二十三 曖昧/階段/枯れ草
- 二十四 流れ星/交錯/手を放す
- 二十五 座る/君たちより/自分に
- 二十六 彼の家/悪いこと/強さ
- 二十七 特別な経験/嬉しさ/保留
- 二十八 三月/一言/人生
- 二十九 進級/桜/口付け
- 三十 露草の/咲き乱れる/季節
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