概要
人生百年時代、遺体が盥回しの危機に瀕し、廃業寸前の老舗旅館が動き出す。
西園寺忠哉の父は病院での闘病生活も空しく息を引き取った。しかし、長く暮らしたマンションの規約によって自宅へは帰れず、火葬までに十日以上も待たなければならず、遺体の安置先を失なった。途方に暮れた忠哉は、かつて父が宿泊したことのある旅館『禅乃楼』のことを思い出した・・・この物語はただの旅館立て直しの物語ではない。『禅乃楼』主人・宮園徹人の野心は日本が生き残るための一歩なのだ。
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