第33話 雨の日は大変
翌週、今日は朝から天気が悪い。
こういう日はカバンが濡れないようにとか地味に大変なんだよな。
いやパズルの雑誌とかは濡れると大変なんだよ。まあ教科書とかノートも濡れると大変だが…。
え?ならパズルの雑誌は持って来なければいい?
いやいや、マジで家だと親がすぐ一緒にやろうと入ってくるからな…。って、最近は学校でもだが…。
でもまあ…。まだこっちの方が1人。うん。向こう。家では2人乱入者がいるからな…。ってみんなパズルがやりたいなら自分で買えよ。である。
とか俺が思っていたら…。
「やっほーです」
ほら、噂をすれば最近よく聞く声が聞こえてきて足音が近づいてきたよ。
「…」
が今俺はてんつなぎ中。余計なことを思ったりしていたが。集中中である。
まあただ数字をつなげていくだけだがな。
途中でやめると場所がわからなくなるんだよ。だから声は聞こえたが…。
もう終わるから少し待て。である。
…。
…。
…。
よし。終わった。
「お前ホント毎回来るな。暇なの?」
終わったタイミングで俺の前に立っていた奴に声をかけると…。
「へ?」
気の抜けた?ような返事が来た。って、俺は単になんで毎回来るんだ?って聞いたんだが…。とか思いつつ。
「毎回最近来るから」
「あー、まあ私部活入ってませんし」
「そう」
「はい」
「…」
うん。会話って難しいな。
このあと何聞いたらいいわけ?わからん。ってことで俺は次の問題へと逃げた。
逃げた。っていうと…。だが。マジで何話したらいいかわからなかったからな。
でもまあ…。俺が話さなかったからといって、こいつも何か言ってくるわけではないみたいだから大丈夫だろう。
っか、こいつの考えてることが…。。わからんのだよな。マジで。全く。
なんでいつも来るのかとかさ。ってそうか。そういうの聞いたらいいのか…。でもそんな個人情報?こいつが教えてくれるのか?うーん。どこまで聞くものなのだろうか…。
って、まてまて、俺今なんで来るのか?的なの聞かなかった?あれ?暇なの?しか聞いてないか…。あれ?少し前の記憶が…。何聞いたっけ?
ってことでこういう時はパズルだな。やっぱりパズル。
パズルパズルパズルパズルパズル。
と、考えていれば落ち着くな。うん。俺はてんつなぎを続けた。
そして俺が1問問題が終わると…。
「先輩。ホントパズル好きですね」
と話しかけてきたので、まあ好きだからやってるんだし。ということで…。
「好きだな」
次の問題を開けながら答えて次の問題へ。ページをめくるたびにつなぐ数が増えるんだよな。
はじめはささっと終わるが。20くらいしか数字ないからな。今は100越えだしたよ。とか思っていると。
「毎週1冊くらいのペースですよね?毎週違うパズルしていますから」
「…」
また話しかけられたが…。
悪い待ってくれ。すでに始めたからな。キリがいいところまで待ってくれ…。次は上だろ…。次…。次の数字は…。下か。
「…」
「…」
「…」
「…」
よし。1問終了。そして前にいる奴に先ほどの返事をした。
「基本1週間で1冊終わるな」
「…。先輩。話の間が15分って待ちくたびれますから」
いや。悪い、キリがいいところまでがな。長くてな。っか15分も俺かかっていたか?まあいいか。待って居ると長く感じたのだろう。っか、、、。この問題となりのページもだったわ。やらないと答え出ないじゃん。
「…」
「って、また次の問題はじめたー」
とか正面から声が聞こえたが。待て待てってなんども言うが途中でとめると面倒なんだって。とりあえず早くするからさ。待て。である。
そんな時間があってからしばらくすると…。
♪♪〜
チャイムが鳴り今日の放課後も終了。
そして俺はいつものように手際よく雑誌や筆記用具を片付けて…。
「じゃ」
と、前にずっと居た奴にいうと…。
「あ、はい」
普通に返事をしてきたため。俺はそのまま普通に1人で帰っていった。
うん。なんやかんやで俺ちゃんと話せたんじゃないか?
よしよしだな。
怒ってる感じもなかったし。って、あいつがなんで来るかはわかってないが…。
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