第25話 放課後に現れた美少女
ここはとある高校の特別棟。
普段はあまり使われていない場所で放課後になると一部教室は部活動などに使われている建物。でも教室とかがある棟からみるとかなり静かな場所だ。
たまに生徒は歩いているが…。
教室とかから聞こえてくる賑やかな声はこの特別棟ではあまりない。
ちなみに今は放課後の時間。
いつも通りこの特別棟の廊下は静かだ。
階段を上っている時も誰にも会うことはなかった。まあ放課後になってすぐだからか。俺は終わったら即教室を出てくるからな。ほとんど生徒に会うことはない。
そして少し前から勝手に…。ってかそれでも半年くらい前から使ってるか。
俺が勝手に使っている教室へと続く3階の廊下はびっくりするくらい静かだ。特別棟でも一番静かな場所だからな。
ちなみに窓から差し込む太陽が今はいい感じ。
もう少し時間が経つとさらにいい感じになる。
これはここに来たことがある生徒しか多分知らないだろう。俺はもう何度も見たがな。普通の教室の方ではこんな感じにはならないからな。
ってか余計な事思ってないで早くパズルやろう。
俺は少し早歩きで特別棟3階の一番隅っこにある教室へと入っていく。
ガラガラ…。
俺が放課後に勝手に使っているのでもちろん誰もいない。
とっても静かな場所なのでドアを開けると音が響く。
まあこれはいつもの光景か。こんな感じに俺は1人で数か月放課後過ごしていた。
でも…。これから何日後だったか。
…。
…。
…。
「先輩ー。また来ましたよー。今日は何のパズルしているんですかー」
とか毎回俺がいる時にやってくる後輩ができたんだよな。まさかだったよ。
こんなところに。そして俺みたいな陰キャラのところにあんな笑顔の可愛い後輩が来るようになるなんてこの時は思ってもいなかった。
…。
…。
…。
っか…。あんな可愛いやつといきなり普通に話せるわけないだろっていうのな。マジで。陰キャラなめるなよ。そんな能力あるわけないだろ。だよ。
でもよ…。俺かなり頑張ったからな。なるべく普通に普通にって。でも今思うとあいつはまあ話しやすい雰囲気を作ってくれていたのか。気が付いたら普通に話せていたからな。
どんな事あいつに最近は言ったっけ…。あーそうそう。
「…。うん?あー、また来たのか。お前もホントこんなところに毎回毎回物好きだよな。同じこと言うが来ても何もないぞ?」
とかさ。ポーカーフェイスってか。
まあでも教室とかでボーっとしてる時と同じ感じで接したら話せていたな。とにかくさ。ワタワタしたり。いきなり可愛いやら褒めたら絶対キモいってかせっかくの機会が、、、。だろ?
まあ普段俺は女子となんか話さないから。
どんな態度取るべきかは全くわからなかったからな。
で、やばくなったら無視。パズルに逃げるを決めていたから…。
っか、あんな可愛いやつに話しかけられて普通にいれるやついるのか?である。
俺パズルなかったら毎回逃走ばかりだったな。
そう考えると…。パズルに感謝しないとか。
っかまあでもなんか急遽作った感じの雰囲気でもあの後輩から。
「来ますよー。ここ楽しいですから」
とか言われたからセーフ、セーフ。とか思ったこともあるな。
いやおまえさ。俺に結構雑な扱いされてるのに…。いいやつだな。とか思ったな。
ってか、そんなこと言われたら嬉しいからパズルに逃げた俺だったな。
まあなんか知らんがいきなり可愛い後輩がここに来るようになった。ってことだよ。
なんでかは知らんが…。ってまあ心の中では陰キャラいじめでも後輩がしに来たか。とか思っていたこともあるが…。
ってかこいつが確かこの特別棟に来だしたのは…。
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