第45話 買い物後の話

翌週。

今日は朝からよく晴れていた。

そういえば金曜日は雨だったよなぁ…。やっぱ晴れの日の方がいいな。とか俺は思いつつ特別棟3階にやってきていた。


そして少ししてから今日は珍しいことがあった。

あのなにかとうるさい?元気な後輩が今日は静かに教室にやってきたからだ。うん。あれは珍しいになるだろう。


なので俺は…。


「今日は静かに入ってきたな」


と後輩に声をかけていた。

いやなんかいつもと違うとな。なんか変な感じでよ。声をかけてしまった。という方が正しいか。

ってか。後輩が騒いでいるのに慣れつつある俺だった。


でもまあ、すぐに声をかけたことに後悔した俺だった。


「普通にいたー!」


とすぐに後輩は叫んだからだ。静かに…。は俺の勘違いだったのかもしれないとかすでに思っていた。

うん。やっぱこいつはいろいろとうるさい後輩だった。


「…。なんだよ。静かに入って来たと思ったら。突然大声出して」

「いやいやいやいや。先輩金曜日無断欠席。いなかったじゃないですかー」


後輩はそんなことを言いながら近づいてきた。っか無断欠勤ってなんだよ。と俺思いつつ…。


「はっ?いや金曜日は買い物だ」

「え、あー。なんだ。買い物ですか」


良かったすぐに理解してくれる後輩で。ここで買い物って何ですか!?とか返事が来たら…。とかちょっと思っていたんだよな。説明が面倒って。でもよかった。すぐに理解してくれた。


「だな」

「ですかですか…。じゃないですよ!なんで勝手に買い物行っちゃうんですか?私下校時間まで独りぼっちだったんですけど!」


訂正。やっぱり面倒な方に話が進みそうだ…。と俺はまあもう諦めつつ…。


「それは知らん」


うん。っか何してるのこの子。と思っていたら…。


「もう!」


これは…。俺…。怒られてるのか?なぜだよ。謎だよ。とか思っていると後輩は俺の前の机の上を見つつ…。


「あれ?」

「どうした?」

「先輩。パズルが居ませんよ?って積んではありますね。たくさんの種類って…。これ今までにしていたやつですか?」

「うん?」


後輩がなんか言ってきたのだが…。何かおかしなところはあるだろうか…。いや、不思議がるようなこと俺はしてないぞ?うん。


だって今まで俺はプレゼント付きのパズルしてたんだぞ?そして今は新しいパズルがない。


なら今することと言えば1つしかすることないだろ。うん。

だからこの机には過去の雑誌と応募用のハガキやらがたくさんあるんだよ。うん。普通の事じゃないか?


とか俺が思っていると。


「ってか。あれ?先輩何してるんですか?」


どうやらこの後輩俺が何をしているのか…。理解できていなかったらしいので…


「見ての通りプレゼント応募だな」


と説明すると…。

少し後輩は考えていて…。やっと俺がしていることを理解したらしく…。


「あー、これ今までしてたやつですか。って、先輩ハガキどんだけ…。って、無地のハガキ?」

「無地だな。ポストカードというかもしれんが…」


うん。わかったらしいが何故か今度はハガキに目がいったらしい。いろいろと忙しいやつだ。っか別に普通のはがきサイズの紙だし…。量も普通だと思うのだが…。


とか俺が思っていると。


「なんでこんな大量に…」


再度驚きながら後輩が聞いてきたため…。再度説明タイムとなった。


「大量ってこれでも少ない方かと思うが…。まあこのハガキに必要事項と、解答書いて封筒に入れるから。無地のハガキ、ポストカードでいいからな」


「ってか。なんとなくもうわかっていて聞いていますが…。先輩大量にハガキで応募するつもりですか?」

「まあ封筒で94円の重さ。50グラムか。そのギリギリまで入れて送る。だな」

「こういうのって…。本。雑誌に付いているハガキ以外でも応募できるんですね」

「できるできる。ハガキ大で厚さのある紙ならOKとか書いてあるな」


俺はそう言いながら応募方法のところを後輩見せた。すると後輩もやっと理解したようで…。


「そうなんですかー、で、先輩は大量に応募と」

「だな。同じ94円分切手貼るならギリギリまで入れたいし」

「せこいというか。なんというかですねー。って…。封筒って84円じゃなかったですか?私ファンレターとか書くんで…。確かその時って84円…」


ファンレターって誰に書いてるんだよ。とかちょっと気にはなったが。まあそれは置いておいて…。


「いや、84円だと25グラムまでだから。なら10円プラスして50グラムまでハガキ詰め込んだ方が多く送れるだろ」

「慣れてますね。ってか郵便局の職員さんですか?先輩は。ってか、腕疲れないですか?」


すると話しながらハガキを書いていたからか。後輩はそんなことを聞いてきた。が…。まあね。疲れないわけがないということで…。


「めっちゃ疲れるな。が、今はパズルないから。応募ハガキ書くくらいしかすることないからな」

「ってか、わざわざ学校でこんなことをしている理由は?」

「あー、まあ、家だとだからな。邪魔が入るとだし。まあここでも最近邪魔は入るが…」


そうそう平和な場所が減りつつあるんだよな…。とか俺が思いながら話すと…。


「そうですか。ってか先輩。この封筒切手は貼らないんですか?全部貼ってませんけど、ってあー、流石に切手は家で貼るんですか」

「いや、普通に買い忘れただけだ」


気が付かれたか。

いや、マジで金曜日に買い物とか言ったが…。買い忘れたんだよ。悪かったな。である。なんか忘れていると思ったら…。切手だったというね。とか俺が昨日の反省を勝手にしていると…。


「…。先輩やっぱ馬鹿?」

「おい、前から気になってたが。馬鹿馬鹿めっちゃ言ってくるよな?」

「パズル馬鹿ですよね?」

「また言ったよこいつ」


この人の事を馬鹿馬鹿言ってくる後輩にたまには仕返しを…。とか考えた俺が…。まあ、何も浮かばなかったとさ。

っか、なんかしたら。あとがめっちゃ怖いな。うん。こいつかわいいくせに…。だからな。この前はハリセン持って来てすでに叩かれた経験者だからな。。


とかまあちょっとバタバタしたが…。その後も俺はとにかくハガキに答えを書いていた。


いや、まあ書かないと送れないからな。前から邪魔がなくもないが…。まあとりあえずハガキにいろいろと必要事項や答えを書いていた俺だった。


いやー。マジで腱鞘炎になるかもしれんというくらい。ずっと書いている。


ちなみに書く際にプレゼントを俺が選んでいたため。

プレゼント一覧を見ているとなんな寄ってくるやつがいたため…。まあ見せないとうるさそうだったので俺は後輩にもプレゼント一覧などを見せたりした。そして隣でこれ欲しいです。とか後輩は言っていたな。うん。


♪♪~


そして本当に今日はチャイムが鳴るまでずっとハガキに答えなどを俺は書いていた。


あと後輩はずっとそんな作業をしている俺の事を見ていたな。


っか、これ…。見ていて何が楽しいのだろうか…。途中で帰るとかの選択肢があっても…。とか思ったが。後輩やっぱり謎なんだよな。うん。

結局いつもチャイム鳴るまで居るし。


とか思っていたら…。


「お疲れ様です」


と後輩が声をかけてきたので…。


「いやー、腕痛いわ」


と現状を伝えつつ。俺は片付けを開始した。


「まあ先輩ずっと馬鹿みたいに書いてましたからねー」

「また馬鹿言われたよ。ってか俺が怒らないとか思ってる?」

「はい」

「…」


どうやら後輩の中では俺は…。天使?どんなんに見えてるんだろうな。怒らないと完全に思われているらしい。

そりゃまあ…。怒るとか普段全くないから怒れる自信もないが…。ってまあ今思うとこの後輩にはいろいろと言いたいことはあるのだが…。


まあ、うん。なんかこいつには怒ろうとは思はないんだよな…。なんでかな。


とか思っていたら…。


「まあまあ。とりあえずお疲れ様でしたー。1回1万円で腕のマッサージとかしますよ?」


うん。意味のわからんことを後輩は言ってきた。こいつの方がいろいろとおかしい気がするんだが…。っかこいつこそ馬鹿だろ。とか俺は思いつつ。


「いらん。っか1万円もあったら94円切手が100枚くらい買えるからそっち買うな」

「切手に負けたー。っかなんか先輩の計算やっぱり早い…。ってそうか。94×100なら9400円か。意外と簡単だった。って94円切手ってあるんですか?」

「うん?ああ、あるな。最近俺も知ったんだが。郵便局で聞いたらあったぞ」

「そうなんですかー。私84円と63円くらいしか必要としないんで知りませんでした。ってか切手ってそんなに種類ありました?」

「あるな。確か…。1円に2円。5円や10円20円他にも…100円や500円とかもあったような…」

「マジですか。ちょっと郵便局で見てみたくなりました」


ここで俺は片付けを終えた。


なので俺が教室を出ようとすると…。後輩も待っていたのか一緒に下駄箱へと向かって歩き出した。


「ってか先輩郵便局はいつ行くんですか?」

「なんでだよ」

「えっ?付いていこうかと」

「いやいや付いてくる必要ないだろ、ってかさ。なんでお前は最近毎回居るんだ?」

「まあまあ面白いお馬鹿さん見つけましたから」

「また馬鹿と言われた俺…。ってか何が面白いんだか」

「面白いからいいんです。って先輩。ホントいつ行くんですか?まさかまた無断で水曜日に買い物。郵便局行こうとしてませんか?」


ちょっとドキリと…。いやマジで行くか。とか考えていたので…。なのでこういう時は…。


「…。いや、そのうち行くだけだ」

「あー。これマジで水曜日行こうとしてましたね。ということで。じゃ水曜日は郵便局へですね」


ダメだ。濁そうとしてもバレた。うん。でも認めるとなんかややこしそうなことになるから…。


「いやいやマジでまだ決めてないから」

「じゃあ先輩。また私が悲しい放課後を迎えるとなんで、必ず放課後になったら特別棟のいつもの部屋に居てくださいよ?居なかったら…。噂を広げます」

「なんだよ噂って」


うん。マジで噂ってなんだよである。俺…。何も心当たりがないんだが…。とか思っていると…。


「先輩は知らないかもしれませんが私人気者ですからー。ちょこっとクラスの男子に。最近先輩にいじめられてるんですー。とか言ったら効果ありそうじゃないですか?」

「やめい。なんだよそれ。めっちゃ怖いじゃん」


これ脅しじゃないか?とか思いつつ言う俺。うん。この後輩笑顔のくせに怖いことをさらっと言う。


「ってことで水曜日居てくださいね。あっ明日でもいいですけど?」

「いや明日は無理だ」

「そうですかー。じゃ水曜日ですね。ってことでさようならー」


話しているとあっという間に校門まで俺たちは到着した。


そして校門に着くと今日は後輩の方がすんなり先に帰っていった。

いつもは俺が先に…。なんだがな。もしかしたら急いでいた?のかもしれない。って、急いでいたなら放課後特別棟に来なければいいよな。うん。 やっぱり謎なやつである。


そんなことを俺は思いつつ。とりあえず帰っていく後輩を見送っていたのだった。

って…。あれ?今なんか予定?入ったよな…。


うん?あれ?えっ?

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