第22話 最難関問題3
今週は今までと違うことが多いですね。
水曜日は放課後デートも先輩としましたからね。
って、あれはデートですかね?ただ郵便局に切手を買いに行った先輩について行って…。
いや、でも、特別棟のいつもの教室前で待ち合わせして行きましたから…。
デート?
って、そういえばストーカーとか言われて…。って、ストーカーはひどいですね。はい。あっ、でも、いろいろありましたが。郵便局でおばちゃんに飴ちゃんもらって、その後に先輩からは飲み物奢ってもらいましたから…。
まあ優しい私は許してあげましょう。
ってか。水曜日に先輩と動いたからでしょうか。
翌日からクラスではちょっとした騒ぎになっていました。
まあ簡単に言えば、私がなんかパッとしない奴と放課後一緒に居た。ということが朝から広まっていましたね。
先輩…。
可哀想になんかパッとしない奴。と後輩たちに言われてますよ。って、誰かは特定されてないみたいですね。って、この噂は私のクラスだけみたいですが…。とってもとっても局所的と言いますか。なんなんですかね。みんなそんな話は好きなんですかね。
って、ホントどこで誰が見ているかわかりませんね。このご時世。下手したら盗撮されてそうですよ。今は小さなカメラもありますし。眼鏡と見せかけてカメラとかあるんじゃなかったですか?ってかそもそもスマホとか手に持って何か…。そうそう映える。とかで撮っている人があちらこちらに居ますからね。何撮っているかなんてわかりませんよ。怖い怖いです。
まあでもなんか周りは楽しんでいるみたいですが。私は普通ーに1日過ごしてました。
だって…。あんな噂の相手?っていうんですかね?する必要ないですよ。はい。以上です。盛り上がりたい人はどうぞーってやつですね。
なので、普通にしていたら…。噂というのはあっという間に収まるはずが…。
なぜかしばらく残るという。なんでですかね。私何も言ってないのに。
ちなみに中にはあれは誰やら聞いてくる男子もいましたが。そもそも私あなた。を知りません。はい。クラスメイト?らしいですが。
またある人はなら俺とも出かけない?とか意味わからないこと言っていたので。保健室へ行くことをお勧めしました。はい。多分どこかで頭でも打ったのでしょう。あー、もしかしたらパズル馬鹿の先輩も昔にどこかで頭を打ったのかもしれませんね。覚えていたら。病院へ検査に行くことをそのうちお勧めしてみましょうかね。
ってか。クラスに居る時なかなか大変でしたよ。居るだけで疲れましたよ。
ちなみに夏休み前なので授業が短くなっている。とかまあホームルーム?の時間が多くなったからダメなんですよね。
ちょっと時間が余ったら。早く終わったから自由時間。みたいにするうちの担任の先生ですよ。そのちょっとの時間で噂がまた…。ですから。
担任の先生が一応「静かにしとけよー」とか言いますが…。まあうるさい人はすぐうるさくなります。ってやつですよ。だから空き時間の度に私が水曜日の事を聞かれるという。それが木曜日金曜日と続きました。面倒でした。疲れました。
なので金曜日の放課後。
今日は放課後の時間がいつもより長くあるので…。私はいろいろあったことを先輩に愚痴ってやろうと足早に特別棟の教室に向かいました。
って、やっぱり先輩早すぎますね。私が行ったら普通にもういました。
そして今日は…。
…。
…。
…。なんだろう?これ。
「…。実験でもするつもりですか?」
「はっ?」
「はっ?じゃなくて。あっ、お疲れ様でーす。って、なんですか今日は」
私は教室に入り先輩の前にある机の上を見て言いました。
なぜか電子測り?が置かれています。いやいやなんでこんなものがここにあるの?ですよ。とか思っていたら先輩は普通に…。
「郵便出すのに重さの確認が必要だろ?」
とか普通に言っていました。この先輩何言ってるんだろうか…。と思いつつ。よく周りを見てみたら…。普通に封筒が隣にたくさん積まれていました。あれですね。これは応募ハガキやら解答用紙が入っている封筒ですね。見覚えがあります。って…。
「先輩、なんでわざわざここでしているんですか?」
「いや、まあ…。家よりゆっくりできるからだな」
「なるほど私といると癒されるんですね」
「おまえ…。なかなかの頭だよな」
「褒めてます?」
「いや、頭中で変換がおかしいやつだなー。と」
「失礼ですねー。私は賢いですよ?絶対先輩より勉強もできますし」
「…」
「はい。黙ったー。ってか封筒たくさんありますね。ってこれ切手貼ってませんよ」
「…」
私が置かれていた封筒見ながら言うと…。先輩はゴソゴソと自分のカバンを探り出して…。
「あぶねー」
と言いながら切手を取り出していました。
「うわー、やっぱりお馬鹿先輩だ」
そして私がそんなことを言ったら睨まれました。少しですがね。優しい先輩は長時間睨むは出来ないみたいです。あっかわいい私を見ているのが恥ずかしいんですね。なるほどなるほど。
それから先輩は私の存在を無視するかのように…。作業再開。
先輩は封筒の重さ確認をしていました。
なので私は…。
「先輩。切手貼っていきましょうか?暇ですから」
と提案してみたら…。
「大丈夫だ。1人で可能だ」
「…」
とか言われたため。勝手に94円切手を張り出しました。多分今のは先輩の言葉的に手伝ってくれたら神。とか言う言葉だろうと。勝手に変換しました。
「おい…。まあ…いいが」
ほら私が始めてしまえば先輩は何も言わなくなりましたね。正しかったみたいです。お手伝いお手伝いですよ。まあやったもん勝ちですね。
「ちなみに先輩切手貼ったらポストに行くんですか?」
「まあだな。締め切り前まで待ってもだが…。忘れたらだし」
「あー、先輩忘れそうですよね」
「おまえホント失礼だよな。先輩に対して」
「大丈夫です。先輩だけですから」
「…」
「あっ、ドキッとしました?しました?」
「いや、全く。どこにドキッと要素あった?」
「いやいや、私が居るだけでドキッとじゃないですか?」
「全く」
「なんとー、泣きますよ。私頑張ってますよ?」
「泣いとけ」
「むきぃー。マジで放課後の空き教室に連れ込まれたって流しますよ」
「嘘を流すな」
「大丈夫です。みんな私の味方のはずです」
「…」
あっ、先輩がこいつうぜー。って感じでまた睨んでますね。多分怖がらせてやろう。みたいな感じっぽいですが…。ダメですね。先輩は優しいともうわかってますから。
だから…。
「先輩マジ怖い睨みやめましょう。私以外なら泣きますよ」
「なんでおまえは泣かないか」
「私は先輩を知ってますからね!えっへん」
「そんなに知ってるか?」
「そりゃパズル馬鹿先輩と知ってますよ」
「悪口言いたいだけだよな?」
「楽しんでます!」
「なあ、1回くらい叩いていいか?」
「いいですよ?悲鳴あげる準備しますから」
「…。下手したら俺が捕まるじゃん」
「かもですね。さあさあ一発どうぞ」
「…」
と私は先輩が叩きやすいように先輩の横に移動してみたのですが…。先輩はチラッとこちらを見たら。また作業に…。なんですかね。私に触るチャンスを自分で潰しましたよ。この先輩。もう、です。
そんなこんなでしばらく先輩とやりとりをしつつ作業していたら…。応募用封筒完成ですよ。
ってか応募用のラベル?宛先の紙とかついてるんですね。貼るだけとかめっちゃ楽じゃないですか。あっ、郵便番号だけは先輩ちゃんと手書きでかいてましたね。
とか私が少し前のことを思い出していると…。先輩はカバンを持って…。片付け開始。今作った封筒もカバンに…。って、この先輩帰ろうとしてますね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます