第18話 まちがいさがし2

あー、そうそう。月曜日の事を話しておきましょう。

月曜日私は1つ大きな情報を私は得ました。言い忘れていましたね。えっとそれは…。


…。

…。

…。


「…。朝熊あさまあずま。ですか」


帰り道の私はそんなことをつぶやきつつ忘れないようにスマホのメモアプリに今メモをしました。


いや私が問題をやっている時に先輩が応募はがきを書いていたじゃないですか。その時に先輩は問題の答えは書けないので…。私が雑誌を抱いていましたからね。

だから先に住所、名前、電話番号とかを書いていたんですよ。

そしてそれがちらっと見えまして…。


名前ゲットです。


ちなみにふりがながあったのでちゃんと読めました。いやはじめ「あさくま」と思ったんですが。「あさま」でした。名前はひらがななので問題なかったんですがね。あれは…。引っ掛けですね「あさくま」って読んじゃいますよ。

なので私はちゃんとひらがなでも先輩の名前を保存しました。


とこれが月曜日先輩と別れてから家に帰るまでの私ですね。はい。


…。

…。

…。


そして水曜日。いつものようにもう放課後です。

そしてこの日の私は指定席には居ませんでした。

今の私は先輩の横に立って昨日の続きまちがいさがしをしています。


なんでそんなところに立っているのか?ですか?その理由は…。先輩より先に間違いを見つけてやる!だからです。


が、先輩早いんですよー。マジ早い。めっちゃ早い。

私がイラスト見つつ間違いを探してると…。どんどん先に見つけちゃうし。ですよ。

そしてページがめくられるのくりかえしです。

私が先輩より先に見つける…。というのはなかなかレベルの高い事みたいです。

特にはじめの方の問題は間違いこそ見つけやすいのが多かったのですが。

見つけやすいということは…。プロのお方めっちゃ早い。私が見つけていう前に…。チェックして言ってしまう。ホントおかしいスピードでした。


が。

でも後半はまちがいの数が増えるので…。


「あ、影が違います」

「…」

「…。えっと…。えっと…」

「…」

「…」

「あっこれ違うか」

「あー、ほんとだ。あっ、隣棒短いです」

「…。確かに」


と、気が付いたら協力プレイみたいなのが自然と始まっていました。

私も先輩の使っている机に身を乗り出すように…。って今気が付いたらめっちゃ先輩の近くに私居ますね。

ボサボサの先輩の髪即触れる近さですよ。

まあだからなんだ。なんですがね。今は先輩より早く間違いを見つける。そして勝利宣言!…。だったのですが。さっきも言ったように協力プレイになってますね。まあ楽しいから良しですが。


そしてあーだこーだ言っていたら…。


「あれ?もうこれで問題終わりました?」


最後のページの問題が終わった。あっという間だったー。2人で探していたからか。めっちゃ早く終わりました。なので私が聞くと先輩も…。


「ああ、今のが最後だ。さすがに2人でやると早いな」


先輩がパズル雑誌を閉じながら言いました。ってそういえば先輩は月曜日水曜日金曜日でパズルを1冊やっていましたが…。水曜日で終わってしまったので…。金曜日はどうするんでしょうか?ということが浮かんだ私は…。


「先輩。明後日。金曜日どうするんですか?」


と、聞いてみると…。


「あー、ハガキでも書くか」


そんな返事が返ってきました。


「新しいパズルはしないんですね」

「いや、次はまだ発売してないからな」

「あー、なるほど。確かに発売していなかったらできないですね」


とか私と先輩は片付けつつチャイムが鳴るまでそんな会話を今日はしました。


ってまあ協力してやったからから、今週は…。ってか。2時間ほどで全部終わらしてしまいましたとさ。

あと…。一緒にワイワイ?だったかは微妙ですが。とりあえず一緒に何かをするのは楽しかったですね。はい。


ちなみに帰り道というかチャイムが鳴って学校の校門の前まで行く間にも…。


「いや、2人でやると早いな」

「そりゃ、倍ですからね」


私と先輩はちゃんと話しながら歩いていました。いやー、先輩に放置されるということが無くなりましたね。よかったよかった。


「っか。いつまで隣にいるんだよ」

「えー。あー、先輩恥ずかしいですかー。恥ずかしいんですねー、もっと一緒に居ましょうか?」

「いやいい」

「なんでですかー」


とか、話していたら学校の校門に到着していた。ってか少しくらい先輩に付いていってもちょっと遠回りになるだけか。とか思っていた私は…。いやだってなんか楽しい会話の途中ですから。だから少し先輩に付いていこうとしたら…。


すでに先輩は私から離れていて…。


「あっ、先輩!」

「…。じゃ」

「ちょ!」


何かを先輩は察したのか。ダッシュで逃げました。さすがに今から追いかけるのは…。だったので…。まあそんな後ろ姿を見送った私ですが…。ってもしかして先輩…。


「先輩絶対恥ずかしがってましたね。私が隣にいたのがー…。きつかったんですねー」


と。1人でまとめておいた。

朝熊先輩も馬鹿だなー。居なくなっちゃったら何を言われているかわかりませんよ?ですよ。


さて、また放置されちゃった私はゆっくりと家に帰りましょうかね。

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