第49話 投函
重さ確認や切手貼り作業が終わったので後はポストへと投函をしに行くだけか。とか俺が思っていたら後輩が声をかけてきた。
「先輩。もう帰るんですか?」
「ポストだ」
「じゃ私も行きます」
「ポスト行くだけだが…」
「ポストに行くデートですね」
「マジでおまえの頭もなかなかだよな。ネジが10本くらい足りない気がしてきた」
やっぱりこいつの頭の中おかしい気がする。
せっかく…。かわいいのにいろいろ残念なことになっている気がする。っか教室でもこんな感じなのだろうか…。これだと…、こいつかなり残念な感じに周りから見られてるんじゃないかと…。
関係ないのだがちょっと気になりだした俺だった。
「先輩はそもそもネジないですよね」
「こいつ…。やっぱりおかしい奴だ」
っか俺への悪口多すぎるよな?誰か数えてくれ。倍返しするから…。ってここには2人しか居ないんだったか。
結局それから後輩がもちろん俺に付いてきて…。
俺達はまた水曜日の時みたいに2人で下駄箱へ移動して…。
ポストへと向かったのだった。
ちなみにポストはいろいろなところにあるので…。今日は郵便局ではなく。学校から近いところにあるポストへと向かっている。
そして歩きながら…。
俺はついつい余計なことを言ってしまったため…。
「じゃ、このあとは本屋ですね」
とか後輩にこの後の予定を決められていた。完全にミスであった
「なんで付いてくるみたいな感じなんだよ」
「付いていきますよ?」
「いやいやなんでたよ」
「先輩観察ですね」
「マジストーカーだわ」
「パズル馬鹿の先輩が本屋さんに迷惑かけたらですからね。監視です」
「いやいや、あのな」
ちなみに急に本屋が出てきたのは後輩が「ポストに行った後はどうするんですか?」と聞いて来たから。俺はなんか普通に…「まだ時間が早いからパズル雑誌の確認に本屋へ行く」とか言ってしまったからだ。言わなければこの後の行動がバレなかったのに…。俺マジで馬鹿かも…。
そしてそんな話をしていたら俺たちはポストに到着して…。
俺は持っていた封筒を再度確認してから…。切手の貼り忘れ確認とかな。切手貼りはこの後輩がやっていたことだからな。一応確認。
そして確認したら全てポストへと投函した。
ドスン。ではないが。そこそこいい音が聞こえた。まあかなりの数を一気に送ったからな。まあ郵便屋さんあとはよろしくお願いします。だな。
そして…。その後は本当に後輩は付いて来た。
「マジで付いてくるよ」
「私ストーカーですからね」
「認めた」
「先輩が何度も言うからですね」
「っか、なんでホント付いてくるんだよ。することないのかよ」
「先輩が面白そうなことをしているから付いて行かないとでしょ」
「本屋行くだけなんだが…。どこに面白い要素あった?」
とかまあいろいろ後輩と話しつつ移動となった。
そしてしばらく歩いて行くと…。
まあよくあるだろう普通の本屋さんに俺たちはやってきた。
この町の本屋とか言うのか。まあ大型書店も少し離れたところにあるので、そこまで行ってもいいのだが…。町の本屋で同じものを扱っているのだったら。こっちでいいかと。この本屋でよくパズル雑誌を買っている。
そしてお店へと入ると俺は目的の場所へと向かった。
もちろんパズル雑誌コーナーである。
ちなみにパズル雑誌に関しては、ここのお店なかなか多く取り揃えているんだよな。うん。大変助かる。
そして棚を見ていると…。
「へー。パズルってめっちゃ種類ありますね」
とか後輩が言いながら俺の横に来たため…。
「なんやかんやで需要はあるんだろうな」
「ですよね。1列全部パズルですか…。って、先輩これだけ種類があったら発売待たなくてもどんどんできるんじゃないですか?」
「いや、漢字やらがわからんとできないのもあるし。ロジックとかでも会社によってイラストの綺麗さが違うからな。それにプレゼントも重要だ」
「…。なんか先輩がめっちゃ話します。ってプレゼントもそんなに違いますか?」
あれ?俺って普通に話してやっていたつもりなんだが…。とか思いつつ俺は後輩と話しつつ本棚をチェックしていた。
「ああ、一部の問題にしかプレゼントがないのもあるしな。どうせなら全問プレゼントありがいい」
「へー。で、今日はなんの偵察で?」
「いや、マジで次発売までなんもないからなんかないかと」
「じゃ暇な間は私と放課後デートでもいいですよ?」
こいつマジで突然何を言いだすんだか…。ホントと思いつつ触れないが安全と見た俺はスルーした。
「あー、まちがいさがしか…。ここのはな。簡単だがまあたまにはありか。ってかたまにはミニサイズのもありか」
「ちょっと!なんでスルーなんですか!」
「何がだ?
「もういいですよ!ってかやっぱりだめです。触れましょうよ。美少女ちゃんがお相手してあげるって言ってるんですよ?」
「はいはい。いってらっしゃい。感想くらいはそのうち聞いてやるから」
「…。この先輩蹴飛ばしていいですね」
「なんで蹴られないとなんだよ」
「パズルパズルパズルパズルパズルパズルパズルパズルしか先輩は言わないので目を覚ましてあげようかと」
こいつ…。めっちゃパズルパズル言ったな。っか本屋で騒がれてもなので…。
「意味わからんわ。っか本屋で暴れようとするな」
「大丈夫です。近日中に忘れた頃にやりますから」
「マジで意味わからんやつだな」
「ってか先輩。すぐ終わるなら難問とか書いてあるのすればいいじゃないんですか?」
後輩はそんなことを言いながら本棚の一部を指さしたのだが…。残念だな後輩よ。と俺は思いつつ…。
「あれやった」
「…。マジですか」
「っかあれかなり前に発売したな。だからおまえが来る前にやったやつの1つ」
パズル雑誌の応募期間って短いのもあるが長いやつは結構長いやつがあるからな。数か月先の締め切りとか。なのですでにやり終えているのもまだ売っているのがいくつか今もあった。
「…」
「なんだよ」
「マジでパズルばっかやってるんだなー。と。って、じゃクロスワードやらやら書いてあるのもですか?」
「いや、やらないジャンルはやらない」
「謎な先輩…。ってかやるパズルがないならやったことないパズルやればいいじゃないですか?」
「嫌いなやつしても楽しくないからな」
そう。楽しいパズル。好きなパズルをやっているから楽しんだよ。わざわざ苦手なのをするは選択肢になかったな。
するとそれおw聞いていた後輩が…。
「めんどくさい人。あ!」
と。なんか後輩が思いついた?ような雰囲気になった。
「…。なんだようるさいやつだな」
「先輩。私いい問題知ってますよ」
とかまたなんか言い出したが…。これはろくなことないな。と俺は再度スルーを選んだ。
「…。えっと、なんかマジでないかなー。謎解きは…。だなぁー。でも暇つぶしにはなるか」
「さらっと無視しないでくださいよ!」
「いや、ロクでもないことだろうと」
「ひどいですねー。って、かなりの難問ですよ。でも漢字嫌いな先輩でもできる問題ですよ?」
「なんだそれ?そんなパズルあったか?」
俺は後輩が言うので一応棚を見たが…。そんなパズル雑誌ないだろうと、思いつつ再度後輩を見ると…。
「ありますね。プレゼントもちゃんとついてますよ?」
「どれだよ」
なんか…。自信満々で後輩が言うので再度本棚を見たが…。やはり今の本棚には俺がしているジャンルの物で難しいのはもうないと思う。すると後輩が…。
「まあ帰り道でお話しましょう」
とか言い出した。
「はっ?なんで帰り道?」
「まあまあ帰り道で話しますから」
「…。本じゃないのかよ」
「ふふふー。まあプレゼント付きの問題ですよ。私が考えました」
「はぁ…。お前が考えたのかよ」
あー、ちょっと考えて損した。これ絶対…。面倒なやつというか。
ウザいやつ?か、とか俺は思いつつ。本棚を見る。探すのを諦めたのだった。
「です。でもとっても難しいと思いますよ?まあ本屋を出たらですね」
っか。なんで本屋を出ないと言えないのだろうか…。ちょっと気になるじゃん。って…。やっぱり今のところは買いたい雑誌が無かったため本屋を出ることとした俺だった。
そして本屋を出ると…。
「じゃ、先輩私の考えた問題解きたいですよね?
「いや」
後輩がまたなんか言ってきたが…。嫌な予感しかなかったため。俺は興味ありません。の態度で返事したのだが…。
「あー、気になりますか?さすがパズル好きですね」
「なんも俺言ってないんだが…」
この後輩やっぱり馬鹿みたいだから話が通じなかった。ホント誰か頭の中を修理というかチェックしてやってくれである。
「はいはい。って事で先輩。超難しい問題解きたいですか?」
そしてこのままでずっとうるさそうだったので…。
「…。はぁ…まあ微妙」
と。返事をしてやると…。
「なんでですかー!いつも馬鹿みたいに問題解いてますよね!?って、興味有りげだったじゃないですか!」
なんか怒られた。ホント忙しいというか。わからんやつだ。
「いや、嫌な予感しかしないし」
「へー、なるほどなるほど。先輩苦手な問題は全部避けるんですねー。なるほどー。せっかく良いプレゼントもあるのに」
「っかプレゼント言ってもお前が考えた問題言ってたじゃないか。そんなにプレゼントとかないだろ?」
「ありますよー。ってか私が出す問題を解かないということはわからなかったという事ですね。ってことはこの時点で私が勝ちですね!」
「勝ちってなぁ」
「私が勝ったので先輩。私の言いなりになってください」
「嫌だよ。っかなんだよいきなり」
うん。ほらなんか嫌な感じだよ。ってかこのままだと…。俺奴隷みたいなことになるんじゃないか?とか気が付きだした俺だった。
「なら、私からの問題解きますか?超難問を」
「…。答えがない。とがじゃないよな?」
「いやだなぁー。ちゃんとありますよ。答えがない問題とか出しませんよ」
「なら、言ってみろよ。お前が出す問題くらいすぐに答えてやるから」
と。ちょっと強気に行ってみたが…。うん。俺の苦手ジャンルをこいつはなんやかんで知っているから…。すぐには答えれないか。とか言ってからちょっと後悔している俺だった。
「えー、できるんですか?超難問ですよ?」
「おまえがアホな問題出さなかったらな。世界の国名全部言えとか」
「なんですかそれ。って、もっとシンプルですよ?答えは1つですし。まあマジで超難しいと思いますが。先輩の暇つぶし程度にはなると思いますよ?」
「なら早く問題言えよ」
「あー、いいんですね?始めちゃいますよ?もう戻れませんよ?」
「…。さて帰るか」
うん。やっぱりめんどそうだから逃走。を選ぼうとした時だった。
「はいはい先輩。言いますよー、言いますから。ちゃんと聞かないと先輩の負けですよ」
うるさい後輩は聞いてほしいらしく。結構距離を詰めてきたので…。まあ聞いてやることとした。っかあと少し行ったら分かれ道だったから…。逃走した方が早かったか。とも思ったが…。まあ聞いてやることにした。
が。まさかこの後本当に超難問が来るとは…。俺は予想していなかった。
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