第13話 数独3

金曜日。


今週の水曜日は悩んでいる先輩。頭を抱えているというバージョンの先輩を見ましたが。さてさて今日はどんな先輩が見れるのかなー。とちょっとワクワクして放課後特別棟の教室に行くと……。


「今日は邪魔するなよ。かなり遅れているからな」

「えっ?」


とか、先輩にいきなり言われましたー。いやーいきなりレア光景ですね。

先輩がすぐに話しかけてくるという。ってか何気に私が教室に入るところでこちらに反応したの初めてじゃないですかね?初めてですよね?


ってかなにやら先輩は1週間に1冊のペースだったのが今回は遅れてるそうで……。


って。あっ、水曜日の私が原因かな?問題を隠したりしたから……それで遅れている?いやでもそんな長時間妨害はしていなかったはず。あれで私の原因というのは……ないですよね?


でもまあ本当に先輩は遅れを取り戻そうとしているのか。

悩んでいる感じも今日も会ったが…。それでもかなりスラスラと問題を解いていっている。

だから今日の私はおとなしく先輩の前で宿題をすることにした。

ってか先輩本当に必死すぎません?別に2週間かかってもいい気がするんですが……。なにかあるのかな?とか私は思いつつ宿題を取り出しました。


それから教室内には2人の動かすペンの音だけが聞こえて……。


まあいろいろ思いつつ私も宿題。いやー、はかどりました。結局チャイムが鳴る前までに完璧に終わりました。まだチャイムが鳴るまでは時間がありますね。


ってか今日は全く先輩が会話をする気が無い感じで猛烈な勢いで問題をやっていたので……。

仕方なく私は宿題を終わらした後にノートの整理とかもしたのでかなり復習。予習が出来ましたね。静かなところって良いですね。はい。図書室よりここの方が私はいいかもしれません。ここ人の出入りすらありませんからね。


そして自分の事がいろいろ終わった後先輩を見ると……先輩はまた頭を抱えていた。


あー、あれですね。後半の難しい問題に差し掛かった見たいです。1番難しいのは1番はじめに終わらせてましたけどね。他にもまだ難しい問題が残っていたみたいで…。頭を抱えています。かなり悩んでいますね。


ってかそうそうですよ。先輩。パズルとかは悩まないとですよ。

で、解けた時が気持ちいい。とかですよ。


とか思いながら私は先輩の近くにいって今先輩がやっている問題を……チラリと確認。うん。全くどこに数字が入るとかわかりませんね。って、ほとんど数字がないから全くわかりません。ってこんなに白紙なんですか!?ヒントなしって感じじゃないですか。


これは……私には無理ですね。なのでもうしばらく大人しく私の指定席で頭を抱えている先輩を眺めていましょうか。

うん。それが言いですね。


それから私はチャイムが鳴るまでジーっと先輩観察をしていました。

まあほとんど頭を抱えている先輩でしたね。


♪♪~

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