第16話 漢字ジグザグ3
パシコン!
うん。すっきりしたー。
何気にいい音が鳴りましたね。ちょうど家にあった画用紙でハリセンを作って持って来たんですよ。ちょっと朝から放課後の間に誰かに教室でバレたらどうしようかというのもありましたが…。まあ人の荷物を勝手に開けるような人は居ないはずですからねー。
放課後ミッションのためにちょっとドキドキ?する1日を過ごしていた私です。
ちなみに昨日。木曜日はどこかに先輩居ないかなー。とか結構探したんですが。見つからなかったんですよね。休み時間に2年生の階に行ければ会えたかもですが。私線お会い以外に知っている人居ませんし。もし他の先輩に絡まれてもそれはそれで面倒ですからね。
まあ肝心なところに行ってないからか。2年生以外の場所を回っていても先輩とは会えませんでした。あの先輩もしかしたら休み時間は教室に引きこもりなんですかね。
まあでも金曜日の放課後に居る場所はわかっているのでこうして準備してきたんですよ。
ということで私にハリセンで攻撃された先輩は…。
「な、なんだよ。急に。っか痛いわ」
さすがにパズルをしていても、ハリセンで叩かれたら先輩は反応してくれました。
「先輩。なんで、水曜日私をほって帰ったんですかー!」
と、ちょっと起こっているよアピールも忘れない私です。
「いや、お前めっちゃ集中してたし」
「いやいや、チャイム。下校時間になったらですね。声かけますよね?なんで放置なんですか!」
「まあ、頑張ってたからな」
「いやいやいや。ってか先輩に放置。見捨てられた私はおかげでコソコソ帰るはめになったんですからね!」
「…。いつまでしてたんだよ」
「もちろん問題が終わるまでですよ!」
と、私は全問といた小冊子を先輩の机にポンと軽く叩きつけながら言った。怒っているよーのアピールです。アピール。
すると…。うん。対して先輩は何とも思っていないらしく…。
「あー、出来たんだ。最後難しかっただろ?」
と普通に小冊子を手に取り…。パラパラ確認。そして…。多分チェック中。うん。ってか私の怒ってますよ!のアピールは…。全く聞いていませんね。やっぱ馬鹿先輩には効果なしでした。
なので…。
「…。ホントマジ悩みましたよ」
と。パズルの事を話すことに。無駄に怒ってますよアピールは疲れますからね。
「でも…。全部合ってるみたいだな」
先輩は再度パラパラ問題を確認。
そしてそれが終わると…。今やっていた自分のパズルを再開。
…。おいおい私の話終わってないからね?先輩!?また叩くよ?そんなに先輩は叩かれたいのかな?
だったのだが…。
まあ諦めた。2回も邪魔するのはねー。だったので。
って、まあ私も集中してるときに邪魔されたくないか。ってのがちょっと水曜日のことを思い出すと…。だったので。引っかかりというか。道が見えたという時があって。あの場面で邪魔されたら投げ飛ばしていたかもですからね。
やっと進んだんだよ!って感じで。なので諦めました。
なのでまた私は先輩の前に座り観察をすることに…。ってやっぱ先輩問題を解くのが早い。どんどん書いていく。めっちゃ字は…。雑だけど。でもまあ合っているんでしょう。ちゃんと答え出てるし。そこそこ大きな問題でもスラスラと解いていく先輩だった。
っか、もう最後の問題みたいです。パズル雑誌の最後の問題に差し掛かりました。
「…」
「…」
「…」
「…」
って、結構ジーっと私が見ていたので先輩が漢字ジグザグの問題を終えるまで教室内は無言。先輩の書く音と。どこかで吹奏楽?の部活をしているのでしょう。楽器の音が聞こえているだけでした。
まあ集中すると…。あっという間ですからね。やったからなんかわかりました。
って今の私は見ているだけだからめっちゃ時間ゆっくりで暇だったんですけどー。
でも…。問題をやっている先輩を見ているのは面白かったですね。
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